夢物語。‐私が描いた世界‐ 27 | 言葉、紡ぐ詩

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☆tomo.のブログ★

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〈人間に一度

棲みついた寄生虫は、
人間が人間の心を手放すまで、
人間の身体から

離れられないのだと思います。
つまり長い間、ここに

閉じ込められていた人たちは
寄生虫に心の隅まで

食い尽くされているのです。
だけど、生きていれば

なんとでもなるわ。
ねぇ、タク様。

そうですよね?〉


タク様は、
記憶と心を失くして

彷徨っている彼らを見て頷いた。


『彼らには、これから

向き合ってもらおう。
命を尊厳する事、

そして、自然を守っていく事を。
その第一歩だ。

君に相談して良かったよ、トモ君。
私は、彼らを主様の所へ案内し、

主様の意見を仰ごう。
トモ君、君にばかり

頼ってしまうようで申し訳ないが、
その彼とレンの事を宜しく頼むよ。
リクは、我に続いてくれ。
ケイ、其方は

今一度、レンと向き合え。
真実を知るのは、

悪い事だけじゃない。』


ケイは、

深々とタク様に頭を下げ、
リクはタク様の後に続いた。
寄生虫から

解放された人たちを引き連れて。


彼らがこれから

どう生きていくのかは、
タク様と主様の采配に

委ねられている。
でも、いい方向へ

向いていくだろうと
そんな希望を

抱く事が出来たのだ。


この人たちを助ける事が

できて本当に良かったと
安堵の溜息をつき、

私は気持ちを切り替える為、
もうひとつ大きな息を吐きだした。


そして、

私が眠らせてしまった

2人の魂を呼び覚ました。