ゴウと別れた私はすぐに
リーダーの所へ向かった。
私が眠らせた2人や、
今までの捕えられた
魔物たちは
どこに行ったのか?
それを教えてもらいに。
しかし、
その道の途中、
ふと会話が聞こえ、
立ち止ってしまった。
あのテラスに、
ケイとリクが並んで座ってる。
その光景が珍しかった。
この2人は確かに
同じ警備隊の仲間で
同期だと
言っていたものの
2人で会話している所は
初めて見た。
いつもは間に
ヒデが必ず居たから。
「…なぁ、リク。
お前は平気か?」
「なんだよ、急に。
…大丈夫だよ。
何年前の話だと思ってる?
もう10年前の話だ。」
「そうだな、悪い。」
「いや。
ってか、聞きたい事が
あるなら言えよ。
同期なんだしさ、
遠慮は要らないよ。
レンがなんで
魔物に憑かれたのか、
気になってんじゃねーの?」
「あぁ。なぜここに
ずっと居たはずのレンに
魔物が憑くスキが
あったのかが気になるんだ。
レンは病弱で、
城内からは外に出した事がない。」
「魔物が、どうやって
入り込んだか、か…
それは俺にも分からないさ。
10年前の俺の母親とおんなじだろ?
アイツも、化け物になった。
そして、自らを、自らの手で…」
「悪かった。もう、いいよ。」
皆、いろんな
思いを抱えてる。
リクの瞳に宿っていた
悲しみの正体はこれだ。
私は2人の間に
入っていく事に決めた。
リクの母親は、
救えなかったかもしれない。
10年前の私はまだ、
祖母に守られ静かに
それでも幸せに
生きていたんだから。
でも、
レンは助けられる
かもしれない。
寄生虫と戦うのは、
レン自身だから。
眠りの魔法を解き、
今こそ戦うべきだから。