私は、占い師に会いに
城内の地下室へ潜った。
暗闇を好む占い師は、
外の明かりの中では
到底自分の力は
発揮できないと
これは自分の
人生最大の結果を
見出さなくてはならない
と私に語った。
「君は、楽な心でそこへ座っていてくれ。
何かを思い出そうとしなくてもよい。
自分の記憶を無くすということは滅多にない。
もし、それがあったのだとしたら
脳に大きなダメージを受けるような出来事が過去に存在したか、
あるいは、誰かが意図的に消したとしか考えられない。」
〈意図的に消した?〉
「そう。では、始めるよ。
目を閉じて、心の目で私を見るのだ。」
私は彼の言う通りに、心の目を開いてみた。
その世界は暗く重たいものだった。
どうやら私は心を失っているようだった。
「…君の内なる力は、魔術だ。
そして、君はその魔法を
呼ぶ毎に自分の命を削っている。」
〈命を削っている?〉
「知らなかったのであれば、
それは魔術を与えた君の家族から
君が委ねられなかった結果であろう。」