弥生、三月
二人にはいつも別れ道があって、素直になれない心がふたりを切り裂いていく。すれ違って、すれ違って、思って思われて、嫌いになって…そんな自分を嫌いになって、夢は夢の夢ままで、なかなか前に進めなくて…それなのに現実は待ってはくれなくて嘆いて苦しくて逃げ出したくて、それでも繋いで行こうと思えたのはきっと弥生に出会えたからなんだろう。お節介で人のことばっかりで自分のことなんて後回しで自分のことには鈍感で。当たり前だった時間なんてどこにもない。一瞬で跡形もなくなる。知ってたはずなのに、分かっていたはずなのに、なんとも言えない感情で胸が張り裂けそうになった。『頼むからいなくならないでくれよ、弥生。』時間が経つ事に色んなことが起きて心が荒んでいくけれど変わらないでいてくれる思いもあるんだ。そのことに気づかせてくれて、ありがとう。『もうすぐ暖かい日が来るのを信じながら生きていく3月ってなんだか人生みたいだ。』