暑い日の遠出は禁物
るり渓 といえば、関西近郊で今人気のグランピングが楽しめる高原リゾート。
一方標高550mという位置は、北摂山岳地域を走り回る剛脚ローディー達を惹きつける場所でもあるのです。
るり渓近くのカフェ 香らん珈ろんも含めて、以前から行ってみようと思いつつも、腰痛が再発したり、家の用事があったりして機を逸していました。
また地元枚方だと、少なくとも山を3つ越えなければたどり着けないので、それも躊躇していた理由かもしれません。往復距離としては100kmそこそこだからそんなにも構えなくていいのですが、獲得標高が想像できない…。
ともかく意を決して、向かったのが11日の日曜日。
前日が涼しかっただけに、北摂方面に向かえば更に涼しいと思うのは自明の理。
通常なら残暑厳しい折なのに、ここ数日の天候に惑わされてしまい根拠なき期待感を込めて走りだしたら、見事に期待は裏切られました。妙見山の下側を横切る野間峠頂上のトンネル付近でも全然涼しくない。暑さへの耐性が低い僕にとってはこれは厳しい天候。先に進むか戻るか躊躇しましたが、ここで戻るとまたぞろ機会を逸すると考えなおし前に進むことに。
野間峠を下ったところにある野間の大ケヤキ。
ここからるり渓距離にして約20km。たかが20km、されど20km。ほとんど山間を走るそのルートは僕にとっては未踏の地なのです。ワクワクする反面、登り切れるかの不安にもさいなまれます。
るり渓に向かうには幾つかのルートがありますが、今回チョイスしたのはR173で向かうルート。以下、添付の地図、えんじ色の線がそのルート。
国道だから緩やかな道と思ったら大間違い。R173 に合流して少し走ると、脚を疲労させるような登りが延々と続きます 。こんな道、好きにはなれんなぁ。
それでもひたすらペダルを回していると、右手前方に赤い橋が見えてきました。写真はグーグルMapから切り出したんだけど、えらく高いところを渡っているので、最初は京都縦貫自動車道かとばかり思っていたけど、やがてそれが今走っているR173 であることがわかって絶句。あんな高いところまでのぼるのかぁとため息つきながらペダルをクルクル~。
陽光が照りつけ腰痛も顔を出し、もうあかん脚ついて休もうかと思ったところでトンネル。これを抜けて右折すると、るり渓はすぐそこなので、なんとか持ちこたえました。でも脚はほぼ売り切れ、腰も痛~い。
右折して3kmほど走ると、カフェ香らん珈ろんと思しき建物が見えてきました。やっと来れた。
木々が周りをとり囲み、知らなければ何のお店かは絶対わからないでしょう。
ローディーで賑わっているかと思ったら、僕のほかには一人だけ。食事終わるまで、他のローディーは誰も来ませんでした。六甲有馬ヒルクライムレースの日だったので、健脚自慢はそちらに出没していたのかもしれませんね。
インスタで見たカレーを食べてみたかったのですが、時間が早すぎてモーニングのみ。
できればご飯ものが食べたかったのですが、モーニングはパンが主食でした。個人的にはガッツリ食べたい派なので、少し物足りなかったかな。
香らん珈ろんを後にして、るり渓へ。下っていけばすぐのところです。
Stravaで見ていた跨道橋に到着。ここがこの日の往路ゴールです。
意外とこじんまりとした構造物。現物はやはり目で確認しなきゃ。
ここからは復路。でも幾つかの山と丘を越えなければなりません。
自身の疲労状態から楽な復路を考えるも、立ちはだかったのがR477からR423に移動する山越えルート。R477をひたすら南下(下り)して、猪名川沿いから淀川にでれば遠回りだけど登りのない一番楽なルート。でもそこはあえて走らない。
妙見山麓 野間峠西を登るか、堀越峠西を登るか。前者はまだ穏やかだけど30分近いクライムなので、腰の痛みに耐えきれるか自信なし。そこで残り一択の堀越峠に向かうも、ここは距離1.2kmと短くとも平均勾配13.1%と超激坂な峠。なんとか脚つかずに上ったけど、ここで完全に脚が終わってしまいました。(-_-;)
それでもまだもう一つ山を越えなければならないのですが、暑さによる軽い熱中症なのか、頭痛を感じ始めたのです。ちなみにサイコンでは外気温36℃。木陰やコンビニで休憩をとりながら這う這うの体で帰宅。
結果論だけど、酷暑の日にロングライドをするもんじゃないわ。
この日の走行データ。
距離 112.9km 獲得標高 1,839m
さすが北摂の山岳地帯は、少し走るだけで獲得標高がぐんと伸びます。こんなライドを常日頃行っている北摂ローディーはやはりすごいわ、速いはずだわ。
これを平然とこなせるだけの脚力はまだ僕にはありません。これからも山で修業だな。