実母(89歳)は6年前にサ高住に入居しました。

父が亡くなり一人暮らしで(兄夫婦が近くに住んではいましたが)

アルツハイマーの初期と診断され
真夏にクーラーのボタン操作を誤って暖房にしたり
お風呂のシャワー水栓がわからなくなったりで
母自身が不安になったのと

ワタシがくま子をかかえながら実家に通って母の世話をするのが限界になってきたこともあり

母も納得の上でサ高住に入ってくれました。



最初は毎週、母の面会に行き
買い物や外食に連れ出したりしていましたが

その頃はほとんど記憶障害もなく普通に歩き
食事もトイレも入浴も自立していました。


しばらくして
犬猿の仲の兄嫁がワタシが介入することを激しく拒否するようになり
兄から面会をやめてもらえないか?と言われ

詳しいいことは省きますが
(ヒトサマには理解しがたいことかもしれませんが)
それ以来ここ5年ほど母に会っていません。



そのあと兄が脳出血で倒れ
命は助かったものの重い障害が残り
長いリハビリ入院のあと自宅に帰ったところまでは兄とメールのやり取りがあったのですが

兄はワタシと会うことを嫌がり(たぶん不自由な身体を見せたくなかったんだと思います)
生きる楽しみも希望もないと言いました。


そんなこんなでお互い連絡せず…
(メールをしようにも『元気?』とも『調子はどう?』とも『変わりない?』とも打てないんです。)



ところがさきほど兄から久しぶりにメールが来ました。

親戚の伯母さんの訃報がてら近況報告でした。


一日おきにリハビリに通っていること。
おかげでまだ少しぎこちなさは残っているけど歩けるまで回復したこと。

そして……
母はもう兄がわからないそうです。。。


ワタシは以前、高齢者施設で働いていたので
アルツハイマーの方は大勢見て来ましたが
ゆっくり進行していく場合が多かったですね。
(中にはあれよあれよという人もいましたが)


6年で溺愛していた息子がわからなくなるなんて。

身体(内臓?)は元気でまだまだ生きそう…だそうです。


今思えば
元気なうちにサ高住に入り
入居して半年で施設が介護型(終身)に移行したのはラッキーでした。
なので特養に移らなくても、看取りまでお願いできます。


そして母は定年まで公務員を勤め上げたので
母の年金で費用を賄えていて
長生きしてもお金の心配ありません。


ワタシと母はアレコレありましたが
晩年はありがたいことです。


兄も元気そうでよかった。
メールの文面もしっかりしていたし明るかったので高次機能障害たいして残らなかったかも。