横浜・緑園都市の時空を超えた衝撃のSFファンタジー。
3人がUFOの中へとの報道に政府は緊急対策本部を開催。
3人滞在の1週間を待ち攻撃に入るとの防衛大臣主張を承認。
■緑園都市伝説「神々のロボット」第十二章予期せぬ交代
翌日には、技術者3名がUFOの中へ、というニュースがテレビ、ラジオ、ネットニュースで衝撃的に報道されました。予期せぬ出来事に、飛翔体への攻撃準備を着々と進めていた政府の中で動揺と混乱が広がりました。右翼系の街宣車までが、飛翔体への攻撃中止を、と訴え始めたのは予想もしていなかったことでした。
飛翔体を攻撃するべきではないという世論の高まりを受けて、政府の横浜飛翔体緊急対策本部が開催されました。方針は変更すべきではない、という田代防衛大臣の主張が繰り返された論議内容は、すぐに報道機関にリークされました。
「日本人3人が飛翔体の中に入るということは、全く想定外のことでした。ロボット技術を習得するためと伝わっていますが、現時点では確認は取れていません。私は、この状況においても政府方針は変えるべきではないと判断いたします。すでに国会承認は下りています。いつでも攻撃態勢に入れる状況です。3人の滞在は1週間ということですから、それを待って攻撃に入ります。もし彼らが滞在を延ばすことになるなら、それこそ世間を欺いたことになり流れは変わります」
山本官房長官が手を上げ発言しました。
「彼ら3人の身元は判明しています。全員オーバフ社の技術社員で、高橋春子、土屋啓一、魚住和雄の3人です。横浜市の報道発表の際の入江晃もオーバフ社員です。会社への照会では、彼らの行動は会社指示によるものではなく、彼らの自主判断とのことです」
「身柄拘束は出来ないのですか」と山科総務大臣が質問し下田法務大臣が答えました。
「出来なくはないですが、明確ではない理由で拘束すると、返って世論の反発を招くことになります。それに何しろ彼らは飛翔体の中ですから、拘束するかどうかの議論は意味を持ちません。むしろ彼らが飛翔体の中に入った背景を調査すべきです」
方向性の定まらない論議が続いた後、青山首相の出した指示は、またしても田代防衛大臣の意見に追従したものでした。
「飛翔体への攻撃開始時期は予定を変更し、日本人3人が飛翔体の外に出たことを確認して実施することとする」
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