お茶の間の 5夜連続の 放送に
心いためる 苦難の歴史
TBS開局60周年「99年の愛~ジャパンニーズアメリカンズ」は、
11月3日から7日まで5夜連続の放送。
「橋田壽賀子が最後に問いかける、
逆境と戦い続けた日系移民の家族の物語」とのことで、
すでに放送された第1夜、第2夜は、前評判通りだった。
第1夜での草彅剛、イモトアヤコは、かなりの好演で、
思わず歴史の舞台に引きづり込まれる。
拠り所となる人がいない、社会がない、国がない、
生きるため夢を持って移り住んだところが牙をむく、
そんな厳しさ、やるせなさを見事に描いている.
ただ気になる点もいくつか。
草彅剛が、移民1世役とその2世の二役を演じている。
1世の晩年は中井貴一に代わるだけにやや不自然。
2世の恋人役の仲間由紀江が、離れたくないあまり、
氷川丸から飛び込んで泳いでアメリカに戻るのも非現実的。
今夜9時からは第3夜。
予期せぬ日米開戦で日系人への迫害が始まる。
全員収容所へという新たな展開にまた心いためるはず。
どこまで本当の話なのかどうかはわからないが、
こんな時代を繰り返したくないという思いは強くなる。