ステムのばして乗ってみる | iven works

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ないなら作ればいいじゃない。

ちわ。

最近のメインバイクになったエスケープR3ですが、もちょっと手を加えました。
ステム。

ドロップハンドルにして以来、いただいてきた80mmのステムを使っておりました。



これで2ヶ月位乗りましたでしょうか。
まったく問題なかったのですが、ちょっと興味があったので長いステムにしてみました。

概ねあてづっぽうに長くしたと言っても過言ではないのですが、ちょっと前にフレームサイズとはなんぞやっていうのを考えてみたのです。
このエスケープのフレームはXSサイズ、ジャイアントによるとホリゾンタル換算で525mmのトップチューブ長です。


私の身長は178cmなので、よく言う推奨値だと540~560mmくらいが良いらしい。
ということは、トップチューブ長だけ比較すれば、15~35mmくらい、ハンドルとサドルの間が離れてもいいことになります。

無論、シートアングルとヘッドアングルのふたつの角度もハンドル・サドル間の距離に影響するのは自明です。

ところが、ジャイアントが公式に発表しているジオメトリー表でTCR(Mサイズ)とエスケープを比較してみたら、

■ヘッドアングル
エスケープ(XS):71度
TCR(M):73度

■シートアングル
エスケープ:75度
TCR:73度

でした。
TCRをベースに考えると、エスケープはシートチューブとヘッドチューブがハの字に開いている事になります。
ハの字の上に覆いかぶさるのが人間なので、トップチューブ長に対してサドル・ハンドル間は縮まるということです。

ちゅーことは、サドル後ろに引きまくって、ハンドルをポーンと前に出した方がいいんだろうなと。


エスケープの売り文句に「前傾姿勢が浅く…」とか書いてあるのはこれのことも含むのかな。
個人的には、せっかく高い自転車買うなら乗車姿勢くらいじっくり変えていくべきと思うので、ママチャリ感覚な宣伝文句でもったいないなぁと思います。

そのお値段には調整したり交換したりしやすい部品代も入ってると思うんですけどねぇ…。
自分だけにあわせた専用車って、ちょっと嬉しいじゃないですか。
まずは自転車を自分にあわせ、自転車乗ってると自分も変化するから、それに合わせて変えていく。無理の無い範囲で自転車に自分を合わせてみるなんてのも、いいと思うんです。


それはさておき、単純にプロロード選手が120mmとか130mmのステムを使ってて、あれがなんか、かっこ良く思えたのも大いにあり。

私の場合はフレームサイズが小さいんだからアレをやっても大丈夫だろう。
というわけで、買ってまいりましたステム。




ディズナのリッジライン。
84度120mm。元値5000円が3000円くらい。

ちゃっと付け替えます。



冒頭にも貼った以前の姿がこちら。



俄然やる気っぽい。
…っぽい。

黒の塗装仕上げでフレームと色が近いので、

なんだかフレームとステムに一体感がある気がします。

私のエスケープはフロントフォークを交換しているので自転車全体が前のめりになっています。

てきとーにフォーク交換前の似たようなアングルの画像を重ねてみましたが、ダウンチューブとヘッドチューブあたりのズレがこの「前のめり」の具合であります。
肩下寸法測っとけばよかったな…。

重ねたもともと画像はこちら。
比較的市販状態に近いフラットバー仕様。
フレームから組んだのでぱっと見で市販と同じもんなぞフレームセットくらいなのですが。





…洗車しよう…。

ホイールベースを基準に合わせていますが、実際にはフォークのトレール長も異なるのであくまで「てきとー」です。

こんな感じで、以前に増して前傾姿勢がきつくなったエスケープですが、ステム交換してから平均速度が2km/hくらい伸びました。

上半身の力が入れやすいし加速感が良く、速度に乗ります。
40mm違うとずいぶん違うもんですねぇ…。
いきなり40mmも伸ばしたら腕まわりがきついかというとそうでもない。
最近乗り方を変えつつ有ります。

趣味で自転車に乗り始めた頃、「骨盤を立てろ」と雑誌やらなんやらでさんざん目にして、特に誰それの指導を受けるわけでもなく乗る時にひたすら骨盤をたてるぞーと考えていました。
原因がよくわからんかったですが、おしり痛かったんで、たぶん自分はまだ骨盤が立っていないんだろうと一生懸命骨盤を立てるつもりで力をいれてきました。

その結果出来上がった姿勢がこんな。2013年の夏前。

背中が真ん中あたりでカクンと折れてますよね。

ところが、実業団チームを走っていたこともある友人にこの画像を見てもらったところ、「腰がカクンと曲がってて良くない」と言われたもんですから、昨年の夏頃から「腰を伸ばして腹回りを使う」ことを意識してみています。

おそらくはヤマメ乗りとかオジギ乗りって呼ばれてる乗り方に近いのかな。
そちらもしっかり学んだわけではないのでよく知りませんが。

曲がってた腰まわりの有効長が伸びるわけですから、ステムが短いと腕が曲がっちゃって力が入れづらく、都合が悪い。


乗ってみたらなるほど、この方が楽な感じがします。
人に診てもらうっていうのは面白いもんです。

ステム交換、いまのところは大成功です。

では。