東大SPHの受験生の助けになればと2017年7月19日に設立した当ブログですが、早いもので4年が経とうとしています。当初想像していない程にまでコンテンツが成長し、もはや東大SPHの受験生のほぼ全員がこのサイトを参考にしてくださっているとも言われています。本当にありがとうございます。
さて、この度、私の諸事情で大変申し訳ないのですが、
当ブログの管理人(複数人)を募集いたします。
突然の告知で驚かれた方が多いと思います。端的に言うと、私一人だけでこれだけ完成度の高い(←自画自賛ｗ)受験対策ブログを運営するにあたって、色々と諸問題が生じ始めているからです。すなわち、
①他大学とは言え、SPH教員の私が入試の解答を配布するのは摩擦を生むこと
②本業の研究が忙しくなってきており、私一人では更新作業がやりにくいこと
の2点が主な理由になります。
まず、①について。以前の記事でも告知した通り、私は現在京都大学SPHの教員をしています。大学との利益相反(COI)を回避するため、それまで当ブログのサブコンテンツとして掲載していた京大SPHの過去問解答・解説を全て削除するなど、やるべき措置は行ったつもりでした。もちろん、個人的に「京大SPHの入試について教えてください」というメッセージが来ても、全て回答を控え、ヒントすら与えないことは徹底しています。
ところが、そのような措置を講じても尚、当ブログを参考にしてくださる京大SPH受験生は多くいらっしゃり、おそらく今年以降の入試においても同様の現象が続くことが予想されます。その結果、筆記試験(特に考察問題)や面接での受け答えの内容などが画一化され、今後、公正な入試選抜に支障をきたす可能性が示唆されています。そして、それは東大SPH受験生においても同じことが言えます。両大学は別大学ですが、同じ国立大学(ましてお互いにライバル関係！)であることからも、SPHの教員の一人である私が受験生へのアドバイスをすること自体が危険因子とみなされます。
SPH受験生の皆様に不公平の機会を与えてしまうのは私としても本意ではありません。
かと言って、これまでの蓄積してきたコンテンツを完全に潰してしまうのも勿体ないと感じています。このブログはただ単にSPH受験生をサポートするだけでなく、公衆衛生学そのものに興味を持ち始めている人たちへの勧誘も兼ねています。実際に、私のブログをみて「公衆衛生の道に進みたい！」と飛び込んできてくれる人がこの数年で増えていることは肌感覚で実感しています。
そしてもう一つの重要な理由が上記②によるものです。私が普段行っている研究内容がどのようなものかをご存じの方は多いと思いますので、あえて詳細は言いませんが、仕事柄、解析やレポートや論文の執筆に忙殺される毎日が続いており、ブログ更新ができていない現状が続いています。特に、昨年(2020年)は数カ月に渡りブログ更新が途絶えました。新型コロナウイルスの影響で筆記試験そのものが実施されなかった昨年8月のSPH受験生の皆様への影響は少なかった一方で、今年8月の東大SPH入試では変則的とはいえ、筆記試験が施行されます。
例年、受験の追い上げの時期である7月中旬以降は、入試の解答に関する質問が殺到します。
一昨年(2019年)7月末は一日に数件の質問が来ました。中には「本当によく読んで調べてるなぁ」と、こちらが感心してしまうぐらい鋭い質問も多く含まれており、受験生のレベルの高さを実感すると同時に、「適当な回答をしちゃいけない」と、私自身も徹底した文献検索と考察をした上で、彼ら彼女らの質問に答える必要が生じました。結果、頂いた質問の回答に数日～2週間近く要することも頻回でした。
しかし、上述の通り、本業である研究業務で多忙な今年は、受験生の皆様の質問つ一つに対して私単独でそれだけ丁寧に回答するのはほぼ不可能と思われます。私の代わりに質問に答えてくださるメンバーがいれば、私自身の負担も軽減されると思うに至りました。
以上が主な理由となります。これらの問題を全て平穏に解決する方法として、大学の教員でない誰かにブログ運営を委託するのが妥当であると判断致しました。今年7月19日、つまりブログ「東大SPHを目指す貴方へ」設立4周年記念日をもちまして複数管理人で形成された
東大SPH卒業生有志の会
による運営に転換いたします。つきましては、新管理人を複数名募集いたします。条件としては
といたします。特に(2)が重要で、COI回避のため大学教員でない方のみとさせてください。今後更新頂きたいコンテンツとしては、主に
の2つになります。受験生からの入試の点数開示内容やアンケート内容は個人情報を含みますので、専ら私Tootsie Rollが単独で継続いたします。が、それ以外は皆様がご執筆された記事の内容の最終チェックを行うことをメインとし、私自身によるコンテンツ執筆は大幅に減らすことにします。
募集人員数の上限は特に設けていません。
これを機に「東大SPH卒業生有志の会」をもっと大規模にできたらと思っています。
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