”男の誠実” | 亡國備忘録

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しがなき中小企業社長の独り言

この歌は、「公」のために「私」を捨てて生きた誠実な男の生き様を詠んだ歌です。
それが日本の男の美学です。

欧米型の個人主義の社会では、こうはなりません。
なぜなら、一番大事なのは個人(私)とするからです。
官僚であれ、幕僚であれ、閣僚であれ、あるいは民間の企業戦士であれ、彼らにとって仕事は、あくまで生活のための手段でしかありません。
常に自分が主だし、自分の欲望を満たすことが最優先ですし、私心が優先です。

ですからツインソウルのような異性に出会ったら、仕事や地位や名誉など捨てて、自己の欲望を遂げることを優先します。
女性の側も同じです。
「私を愛しているのなら、仕事などに行かないで」と、平気で言ってのけます。
これが個人主義です。

けれど我が国では、逆です。
男は「公に尽くす」ことが最大の美徳ですし、女性はそういう男性を支え家庭を守り、次代を担う子を産み育てることが賢女の美徳とされているからです。

そして日本人にとって、「公」というのは、目上の人や組織のことではありません。
我が国の最上位にいるのは、天皇ですが、民こそが天皇の「たから」なのです。
ですから、「公につくす」ということは、そのまま民衆のために尽くすこととして理解されます。