次のアンプはヴィンテージ機種にするか | 俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から

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自分のオーディオ歴において、アンプはプリメインアンプが中心で、4機種をいずれも新品購入で使ってきた。

 

 

VICTOR     AX-55  (1982年発売)使用期間 1982 ~ 1984年

YAMAHA    A-2000(1983年発売)使用期間 1984 ~ 1998年

MARANTZ  PM-14 (1998年発売)使用期間 1998 ~ 2010年

LUXMAN    L-505u(2007年発売)使用期間 2010 ~ 現在

 

 

A-2000PM-14 のボリュームは可変抵抗器だったが、プリアンプ部の入力側で調節するだけでなくゲイン調節機能もあり(実用使用範囲ではゲイン調節を優先する)、音量を絞った時のダイナミックレンジ低下を抑え、優れた S/N に寄与していた。

 

しかし、L-505u の可変抵抗ボリュームはオーソドックスにプリアンプ部の入力側だけで調節するタイプだったため、L-505u の外部プリアンプ入力端子に中古購入のプリアンプ YAMAHA C-2 を接続して聴いていた期間もあった。

 

A-2000 以前の YAMAHA プリメインアンプのフラッグシップ CA-2000、マイナーチェンジ機種の A-2000a、そしてプリアンプの C-1C-2 の後継機種 C-2aC-2x、さらに CX-1CX-2000 も、プリアンプ部の入力側とゲインの両方で調節できるタイプだった。

 

一方、MARANTZ PM-14 の後継機種 PM-14SAPM-14SA ver.2 の可変抵抗ボリュームは、プリアンプ部の入力側だけで調節するタイプに格落ち・コストダウンされていた。

 

<ブロックダイヤグラムの一部>

A-2000 & A-2000a

 

CA-2000

 

C-1

 

C-2

 

PM-14(はボリューム用リモコン制御モーター)

 

PM-14SA & PM-14SA ver.2

 

 

L-505u が15年目に入り、何も問題はないが買い替えも頭に。

 

各メーカーの現行機種はプリアンプが高度に集積化(IC 化)されているが、かつてアナログオーディオの全盛期のプリアンプはディスクリート構成。

 

オーディオは電気製品ではあるが、思い入れとして一般家電製品とは違うものがあり、高度に集積化された現行機種に魅力を感じない。

 

ならば、よくメンテナンスされた(フルレストアされた)ヴィンテージ機種になる。

 

プリメインアンプならば CA-2000 が第一候補で、再び PM-14 でもいい(A-2000 を再び聴きたい気持ちもあるが、発熱によるパーツの劣化が早い)。

 

セパレートタイプならば、プリアンプには可変抵抗ボリュームが入力側とゲインの両方で調節できる機種から選んで、再び C-2 にするか(C-2a は発熱によるパーツの劣化が早い)あるいは AUREX SY-77 が有力。

 

AUREX には SY-88SY-Λ88SY-Λ88II もあるが、可変抵抗ボリュームはいずれも入力側だけで調節するタイプなので対象外。

 

SY-77(ブロックダイアグラムが天板に記してある)

ハイファイ堂の過去情報データベースより転載

 

<ブロックダイヤグラムの一部>

SY-88

 

SY-Λ88

 

SY-Λ88II

 

 

他に、入力側とゲインの両方で調節できる可変抵抗ボリュームのプリアンプとして、VICTOR EQ-7070(発熱がすごい)、同 P-3030ONKYO P-303Technics SU-C5000、同 SU-A200、同 SU-A4、同 SU-A4MK2 などがある。

 

Technics にはゲイン調節のみを行うプリアンプ(Variable Gain Control Amplifier, VGCA)の SU-C3000SU-C3000 Ver.3.0SU-C1010SU-C1010 Ver.3.0 もあり、YAMAHA の弩級プリアンプ CX-10000 も可変ゲイン方式を採用していた。

 

一方、Technics のプリアンプ SU-C7000SU-C7000 Ver.4.0SU-C2000SU-C1000SU-C1000MK2 は入力側だけで調節する可変抵抗ボリューム。

 

DENON のプリアンプ PRA-2000 シリーズ4機種の可変抵抗ボリュームもプリアンプの入力側だけで調節するタイプ。

 

LUXMAN では、かつて C-06L-570 などに固定抵抗器を使用したアルティメイト・アッテネーターが搭載され、現行機種にはそれから発展した電子制御アッテネーター LECUA が搭載されているが、いずれもプリアンプの入力側だけで調節するタイプ。

 

ACCUPHASE の現行機種は、信号を V-I 変換する際にボリューム位置に応じたゲインになるように16種類の変換アンプを組み合わせる AAVA を搭載。

 

V-I 変換してゲインを変える方式の元祖は VICTOR の Gm プロセッサーで、プリアンプ PL-10(1981年)やプリメインアンプに搭載された。

 

 

 

追記

 

イシノラボ代表、平野紘一氏が亡くなられた。

 

制作していただいた MC 昇圧トランスは今も愛用している。

 

かつて SANSUI でアンプの設計に携わっておられ、プリメインアンプに搭載するのはタブーとされていた MC 昇圧トランスを他に先駆けて導入した(AU-D907F EXTRA、1981年発売)。

 

AU-D907F EXTRA の後継機種 AU-D907G EXTRA は、私が A-2000 を買う前に聴き比べをして最後まで迷った機種。

 

SANSUI のプリメインアンプに入力側とゲインの両方で調節できる可変抵抗ボリュームが初めて搭載されたのは、1986年発売の AU-α907AU-α707 で、POWER AMP DIRECT 入力端子に接続するとプリアンプ部のゲインだけで調節できた。