初めてニッパーを買う方は、特に拘りもなくなんでもいいと思って買われる方が多いと思います。
でも、いざそれを使ってみると、そこは刃物ですから、その切れ味や使い勝手などに不満が出たり、更なる性能を求める気持ちが芽生えます。
そこで調べると、どうもドイツの「KNIPEX」(クニペックス)とスウェーデンの「BAHCO」(バーコ)がいいらしい・・・。
でも・・・「ところでどっちがいいの?」となるわけです。
これは、お店でもホントによく聞かれる質問なので、今日は、お店で人気の
KNIPEX「74シリーズの160mmタイプ」
BAHCO「2101Gの160mmタイプ」
を、写真と動画でその特徴、大きなポイント3つを紹介します。
1)刃の形状の違い
2)グリップの違い
3)スプリング機構
これを参考にして、あなたの使用目的、使い方に合う方をお選び下さい。
まずは、一つ目のポイント
1)『刃の形状の違い』
この2つのニッパーの切断能力は、同じでピアノ線2mmまで切れるんですが、写真左のバーコは先端がスリムになっていますよね。
基本的にニッパーは、硬いものは刃の根元で切ります、そして柔らかいモノは先端で、という事で、バーコは細かい作業がしやすい様に先端がスリムになっているんです。
ご覧の様に、バーコの刃の形状は、根元は太く厚くなっていますが先端は薄くなっていますよね。
対するクニペックスは・・・
対するクニペックスは・・・
根元から先端まで刃の形状は同じです。
だから、先端の刃の強度はバーコよりもありますが、細かい作業はちょっと苦手。
もちろんクニペックスも硬いモノは根元で切るのが基本ですよ。
先端で細かい作業をする事が多い方はバーコ、細かい作業よりも針金など硬めのモノをよく切る方はクニペックスがいいですね・・・。
でも握り心地も大切ですよね、ということで2つ目のポイント
2)『グリップの違い』
写真左のバーコは2種類の材質を使っていて、オレンジ色は硬い材質で、ニッパーの柄をしっかり保持して、外側の黒色の部分はゴム状の柔らかい材質を使い、手になじみやすく滑り難くなっています。
写真右のクニペックスにも同じ様なグリップがあるのですが、今回はあえてお店でよく売れている方のグリップを紹介します。
これを選ぶ最大の理由は、太さです。
太すぎると指の間にグリップを挟んだりする使い方の時に使い難いんです。
日本人の手の大きさは外国人に比べれば小さい方が多いですからね。
このグリップの太さにポイントを置いてスリムな方を選ぶ方も多いのです。
そして、最後に
3『スプリング機構』
これは、バーコ独自の機構なんです。
矢印で示している板バネがグリップから出て来て、切断後に口が開くのを補助してくれて連続作業の多い方にはありがたい機能です。
スプリング機構がいらない時はしまっておけるのもいいですね。
(先ほど、この機能はBAHCO独自と言いましたが、実はKNIPEXにもこのスプリング機構の付いたニッパーがあるのですが、その紹介は次回紹介します。)
そんな事を動画でも紹介していますので、ご覧下さい。
いかがでしょうか?
どっちがいいか?少しは参考になりましたでしょうか?
いろいろあるニッパーですが、今回はKNIPEXとBHACOの代表的なニッパーで紹介しました。
他にも気になる方は、続きはお店で!!
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