昔、20年位前、僕がまだサラリーマンだった頃、
業務から、初めてセールスになって、その冬にもらったボーナスを全部つぎ込んで、高級時計を買いました。
なんでその時、こんな事を思ったのか?よく分からないけど。
僕は、自分に息子が出来たら、その息子が二十歳の成人式の時に、プレゼントしても喜ばれるような、いい時計を買おうと思ったのです。
そして買ったのが、この時計。
それからの僕の人生を共に歩んできたこの時計。
もちろん、今もはめています。
僕のいい時も悪い時も、嬉しい時も悲しい時も、いつもはめていたこの時計。
いつも僕のそばにいた相棒です。
僕の分身です。
あれから20年、僕にも今では、13歳の息子がいます。
息子が二十歳になるまで、あと7年。
僕の人生が染み込んだこの時計、喜んでくれるかな?
僕は、工具屋です。
僕が販売している工具も、そんな風に引き継がれたら嬉しいな。
大事に使った工具が、また次の世代に引き継がれて大事に使われていく。
そういの大好きです。