先日、YouTubeにて知ったことがある。

韓国にはハンカチを使う習慣がないらしく、ハンカチを使っている人を見かけると、ちょっとしたカルチャーショックを受けるそうだ。

 

そこで、数年前のことを思い出した。

 

小樽での仕事の帰り、札幌へ向かう電車の中でのことだった。

電車内は混んでいたので、わたしは吊革につかまって立っていたのだが、左側に韓国人と思しき男性2人が座っていた。

 

その日はとても蒸し暑く、しばらくするとじわじわと汗がにじんできた。

そこでカバンからハンカチを取り出したのだが、その瞬間、くだんの男性2人が「あっ!」というか、「おぉ!」というか、そういう声を発したのだ。

 

最初は、ハンカチを出したのと男性たちが発声したのがたまたま重なっただけと思ったが、ハンカチで汗を抑えながら男性たちをちらっと見てみると、明らかにこちらを見て、何やら小声でささやきながらざわついている。

 

まさか、ハンカチを使うことに驚いているとは露ほども思わず、ハンカチの柄に問題があったのか、柄に使われていた色の組み合わせが韓国ではタブーだったのかと、とても不安になり、しばらくそのハンカチを公の場で使うことを避けていた。

 

が、ただのカルチャーショックだと知り、ほっとした。

 

今後、海外に行く機会はないと思うが、札幌もどんどん国際化が進んでいる。

札幌にいながらにして異国の習慣や文化を目の当たりにすることもあるだろう。

そんなとき、過剰に反応して、不要に相手を不安にさせないこと。

行動で表す配慮がある一方、行動に出さない配慮もあるよな…と思った今日このごろである。