『どら猫観察記』(柳田国男/著)を読む。

 

 

猫にまつわる不思議(不気味?)話を集めたもの。

その中に、“猫がいなくなる”話があるのだが、これ似た話を身近で聞いたことがある。

 

わたしの母は嫁入り前に猫を飼っていたのだが、嫁いだ後、母親(わたしの祖母)が猫に向かって「おまえの飼い主は嫁に行ったのだから、おまえもどこかへ行け」と、冗談で言ったらしい。すると、翌日、本当にいなくなったとか。

祖母は、ときどきそのときのことを思い出していたようで、折に触れては「猫に冗談でも『出て行け』なんて言っちゃダメだよ」とよく言われたものだ。

 

そんな昔話を思い出した一冊。