『コリーニ事件』(フェルディナント・フォン・シーラッハ/著)を読了。

 

 

今年公開された映画版を観て、原作が気になり手に取った。

やはり、原作のほうがいい。

映画版は情緒的すぎるところがあり、ちょっとした気持ち悪さがあった。細部もまったく違う。画的にみせる演出が、どこかぬるっとした質感を生み出し、終わり方を最悪なものにしてしまった印象だ。よく、この脚色でOKを出したな、とも思った。

ヒット小説の映画化にろくなものない、というのは万国共通なのかもしれない。

 

同作のほか、「罪悪」も映画化されるらしいが、たぶん、わたしは観ない。

感動は原作だけにとどめておくことにする。