まだ空気は冷たいのに、
梅の花だけが先に春を知っている。
神社の境内に入った瞬間、
ふわりと甘い香りが流れ、
チャップは思わず足を止めた。
白い花びらは、雪の名残のようで、
けれど芯はどこか強い。
水瓶座の新月は、
「これまで通り」をそっとほどいてくる。
急に何かを変えるのではなく、
心の奥で、静かに方向を変えるような力。
チャップは最近、
“がんばらなくちゃ”と思いすぎていたことに気づく。
ちゃんとしなきゃ。
正しく進まなきゃ。
物語も、もっと特別にしなきゃ。
けれど、梅はただ咲いているだけだった。
誰に見せるでもなく、
誰に褒められるでもなく、
自分の季節が来たから、咲く。
水瓶座は「自由」と「未来」の星座。
でもそれは派手な革命ではなく、
“自分らしさに戻る勇気”なのかもしれない。
新月の空は真っ暗で、
月は見えない。
けれど、見えないからこそ、
新しい種は安心して蒔ける。
チャップは梅の木の下で、
小さく伸びをした。
これからは、
少し肩の力を抜いて、
好きなものを好きと言って、
心が温まる物語を綴ろう。
冷たい風の中で、
梅の花びらがひとひら舞う。
春は、もうすぐそこ。
そして物語も、
また静かに芽吹きはじめた。
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