水無月の思ひ出 | ダカールな日々

ダカールな日々

徒然なるままに不定期に気が向いたら更新します。競馬やダビスタの話題が多いですが、稀に別の話題にも触れます。

皆さん、こんばんは爆  笑

今週の日曜日、上半期の締め括りの大一番・第62回宝塚記念が行われます。宝塚記念の開催週になると、

(あぁ、もう一年の半分が終わるんだなぁ)

と時の移ろいの早さを感じます滝汗

 

さてワタクシ、この宝塚記念が近付くと、決まって思い出す馬が2頭居ます。

 

1頭は“ライスシャワー”です。

ミホノブルボンの無敗の三冠制覇の偉業を打ち砕いた菊花賞、メジロマックイーンのJRA史上初の同一平地GⅠ3連覇の偉業を阻んだ天皇賞(春)。そのそれぞれのインパクトの強さから現役時代は“ヒール”とか“悪役”呼ばわりされていました。これらのレースを含め手にした3つのGⅠレースは全て京都競馬場で開催されたもの。奇しくもライスシャワーが出走した1995年の第36回宝塚記念は阪神競馬場の改修により京都競馬場で開催されました。そして-。3コーナーの下り坂で前のめりに崩れ落ちたライスシャワーが再び立ち上がる事はありませんでした。日本全国の歓声が一瞬で悲鳴に変わりました。愛し愛された淀のターフで彼は散りました。京都競馬場には、ライスシャワーを悼む石碑がひっそりと建っています。スタンドとパドックが改修され新装オープンする2023年以降もその鎮魂碑は変わらず建っているはずです。ライスシャワーは空の上からしっかりと見守っていると思います。


もう1頭は“サイレンススズカ”です。

有り余る素質を見せ付け大差勝ちした新馬戦、返す刀で出走した弥生賞では発走直前にゲートを潜り抜け大外枠スタート。このたった2戦で自身のその凄まじい競走能力と身体能力を見せ付けたのでした。4歳(現3歳)時は精神面が能力に追い付かず、プリンシパルS(OP)勝ち以外に目立った成績は残せませんでした。が明けて5歳(現4歳)、新たなパートナーに武豊騎手を迎えるとサイレンススズカの能力が開花します。後続に影を踏ませる事なく連戦連勝。そして迎えた1998年の第39回宝塚記念。既に先約のあった武豊騎手(エアグルーヴ)から南井克己騎手へ乗り替わったものの、後続の猛追を凌ぎ切って優勝。この宝塚記念で自身唯一のGⅠタイトルを手にしました。秋の初戦は毎日王冠。エルコンドルパサーとグラスワンダーの無敗の4歳(現3歳)馬2頭との対決が最大の注目点でしたが、この2頭にも影すら踏ませずエルコンドルパサーに国内唯一の黒星を付けたのでした。そして運命の天皇賞(秋)-。単勝支持率61.8%、単勝オッズ1.2倍。結果如何で米国ブリーダーズカップへの遠征が計画されていた事もあり、巷間は「ブリーダーズカップへの壮行戦」と思われていました。そしてあの大ケヤキを過ぎた4コーナー手前で-。


ライスシャワーの事故から26年、サイレンススズカの事故から23年が経過しますが、今も事故は起こっています。生き物なので何ともし難い部分はあるけれど、ワタクシの心情としてはやはり無事完走して欲しい。常々そう思います。勿論、馬券が的中するのも大事なのですが、それ以上に全ての出走馬が無事完走する方が大事だと思っています。

 

今週末の第62回宝塚記念もまずは出走馬全てが無事に完走する事を心の底から祈っています。その上で自分の馬券が的中すれば、こんなに嬉しい事はありません(笑)