きょうだいのお話 | ダカールな日々

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徒然なるままに不定期に気が向いたら更新します。競馬やダビスタの話題が多いですが、稀に別の話題にも触れます。

皆さん、こんばんは。

今日は珍しく競馬のお話をしようと思います。


第16回ヴィクトリアマイルが行われ、圧倒的支持を得た⑥グランアレグリアが、戦前の不安を吹き飛ばすパフォーマンスで圧勝しましたびっくり

終わってみれば、直線で叩いたムチの数は片手で数えられる程度、無理をせず最も安全な策を取って、それで2着馬に4馬身差ですから、どんだけ強いんだってのが率直な感想ですびっくり

このヴィクトリアマイルの勝利でGⅠ5勝目となりました。恐らくは今年いっぱいで引退でしょうから、残り5戦程度ですが、強いグランアレグリアを見せ続けて欲しいです。



そんなグランアレグリアですが、1つ下に全きょうだいが居たのを覚えていらっしゃるでしょうかはてなマーク名前をブルトガング(牡・手塚貴久厩舎)と言います。生きていれば4歳ですから、コントレイルやサリオスと同じ世代です。

2019年6月22日の東京競馬場芝1800メートルの新馬戦を、2着に4馬身差を付けて圧勝し、前途洋々のスタートを切り、次はどのレースを使うのかと、ブルトガングの明るい未来を誰もが期待していた矢先の事でした。


ブルトガング安楽死

新聞・ネットニュースにこの一文が踊りました。

(ハッ❓)

当時、ワタクシが抱いた率直な感想です。多分皆さんそうだったんじゃないかと思います。そりゃそうですよね。何の予兆もなかったんですから。突然立てなくなり、予後不良と診断されたそうです。頚椎狭窄による腰萎の可能性が高いとの事でした。

正直、残念でなりませんでした。この時姉のグランアレグリアは既に桜花賞を勝っていましたし、ブルトガング自身も育成段階から名を知られていましたから、行く行くは海外へと考えていたと思います。それも全て水泡に帰してしまいました。


その後にコントレイルがデビューし、父のディープインパクト以来となる無敗の三冠馬になる訳ですから、コントレイルにとっては(言い方は悪いですが)ブルトガングが居なくて良かったと言えるでしょう。ブルトガングがもしも生きていれば、三冠全てとは行かないまでも、皐月賞は獲っていたのではないかと思うのです。それくらいブルトガングの死は大きな出来事でした。


グランアレグリアは走り続けています。冒頭で書きましたが、恐らく今年いっぱいで引退でしょう。彼女が走る姿に、ワタクシはブルトガングの面影を重ねています。新馬戦でその余りあるポテンシャルを見せつけ、それを大舞台で証明出来ぬまま志半ばで逝った弟の思いもその身に宿し、彼女は走っているのかもしれません。むしろそうであって欲しいと願っています。

秋には天皇賞(秋)へ挑むプランがあるようです。個人的には是非とも出走して欲しいです。良馬場なら勝てるのではないかと思っているからです。天皇賞(秋)で勝利した時、ブルトガングの株も再び上がるような気がしています。


同じ世代のクロノジェネシス同様、今後の去就から目が離せません。