お札の肖像になる | トニーの成幸ブログ

お札の肖像になるということは

すごいことですよね。

 

その国の国民から尊敬され、

そして大きな偉業を歴史に刻まなければ、

なかなかなれません。

 

人それぞれ価値観の違いがありますが、

一国の総理大臣(大統領)になるより、

お札の肖像になることの方が名誉なことかもしれません。

 

そんな中、日本のお札に目を向けてみましょう。

 

千円札に描かれた肖像は誰でしょう?

 

そう「野口英世」ですね。

 

子供の頃、彼の伝記を読んだ人も多いと思います。

 

「小さい頃のやけどで手が不自由になり、

それでも細菌学の研究に没頭し、

梅毒の病原体を世界で初めて発見。

 

その後、黄熱病の研究に取り組むが、

自身が黄熱病に感染し、命を落とした。」

 

というものです。

 

素晴らしい功績です。

 

伝記では、”光”の部分だけ書かれていますが、

そんな偉大な彼にも影の部分もありました。

 

彼は、医師の国家試験に合格後、

伝染病研究所に勤めますが、

高学歴の人しか出世できない現実を知り、

毎晩のように酒を飲んでは泥酔し、

暴れたり、女遊び(遊郭)に明け暮れた日々を

過ごしたといいます。

 

そんな、だらしのない生活が続き、

研究所から追い出された後に

検閲官として勤めますが(事実上の左遷)、

借金まみれになり、

借してもらった知人を裏切って

逃げるようにアメリカへ渡った。

 

アメリカで訪ねたのは、

ペンシルバニア大学のフレクスナー教授。

 

と言っても、教授が日本に来た時に

1度だけ通訳をしたというだけの間柄なので、

突然来られても彼も困ってしまった。

 

そこで、教授は彼を早く追い返すために、

毒蛇の毒の抽出という、危険が伴う、

誰もが嫌がる仕事を与えたが、

野口英世は蛇の毒の研究はライバルがいないと

プラスに考え、喜んで従事したといいます。

 

嫌なことでも、良い部分に意識を持ち、

前向きに取り組んだのですね。

 

この辺も、成功者に共通するところです。

 

彼は、ヘビ毒のメカニズムを解明し、

血清の開発に大きな貢献を果たしました。

 

その後、その偉業が認められ、

ロックフェラー医学研究所の正研究員にまで出世し、

性病(梅毒)の病原体を発見し、

黄熱病の研究にも着手したのですが、

彼が性病の病原菌に取り組んだのも、

自身が女遊びによる梅毒に感染したことが

大きく関係しています。

 

最後は、黄熱病の研究に没頭しすぎて、

自分が感染し、命を落としたわけですが、

ここで成幸を目指す人に学んでもらいたいのは、

まず、「あきらめないで、続けること」

 

人がやらない仕事だからこそ、

地道に続けることで

必ずそのうち花開くことを彼は知っていました。

 

そして、2つ目に、

「ピンチを危機(=悪いこと)と思わないこと」

 

出世の道が閉ざされても、

お金がなくても前向きに苦境から

突破口を見つけ出したのですね。

 

そして、3つ目が、

「さらに上を目指したこと」

 

ヘビ毒の次は梅毒、

梅毒の次は黄熱病と、

難易度を上げてチャレンジし続けた。

 

だから、多くの人から認められ、

お札の肖像画にまでなれたのですね。

 

ちなみに、成幸者は

「お金そのもの(お札や硬貨)が好き」と、

私は本でも書いていますが、

彼らは、お札そのものを好きになるために、

そこに描かれた肖像の人物まで調べたりする

傾向があるのです。

 

お金持ちになりたかったら、

福沢諭吉とか樋口一葉などを

調べてみてはいかがですか?