九州の大分県中津市に「青の洞門」とよばれる
洞窟のような道があります。
この道は、江戸時代に禅海和尚が石工を雇って
三十年かけて完成させたといわれています。
この道が造られる前は、崖に張られた鎖を頼りに
人馬が往来し、滑落事故で命を落とす人が
絶えなかったそうです。
その惨劇を目の当たりにした禅海和尚が、
ノミと槌を用いて掘り進めて開通させたのですが、
三十年もの間、掘り続けるのは、
並大抵の努力ではありません。
しかし、この日々の地道な努力によって完成し、
長きにわたって尊い命が救われました。
我々も生きていく過程で、どうにもなりそうもない、
挫けそうになる壁にぶつかることがあります。
そんな時こそ、
『何故それを始めたのか?』を
振り返ってみることが大切です。
そして、壁に当たるたびに、
その困難を乗り越えられた時、
自信が培われ、大きな達成感があるはずです。
コツコツと続けることって、大切ですね。
一歩一歩進みましょう。