欧米で新型コロナウイルスが猛威をふるっていたころ、
街中を消毒する映像が映っていました。
WHOはこの行為について、人間を守る細菌まで
殺してしまうことになるから、
やりすぎはよくないと発言していました。
生態系に関する研究分野では、
「殺虫剤の逆理」と呼ばれる現象が知られています。
害虫を駆除するために殺虫剤をまくことで、
むしろ害虫が増えてしまうことがあるといいます。
理由は、殺虫剤が害虫の天敵まで駆除してしまい、
結果として生態系のバランスが崩れ不安定化するから、
ということが挙げられます。
この世の生態系は、多くの生物がかかわることで
安定を保っています。
多様性が損なわれると、特定の生物が大量発生するなど、
不安定になってしまうのです。
専門家の調査では、
この40年で地球上の野生生物の種の数は60%近く
消滅しているそうです。
日本でも、生態系が崩れているのか、
よく、人間の住む街に熊や猿が出没するニュースを耳にします。
都会に住む人にとっては、野生動物の存在意義など
意識することは少ないでしょうが、
地域に生息しているのは人間だけではないことを
認識しなければいけませんね。
野生動物との共生について、改めて考えてみる必要が
ありそうです。
野生動物にも意識を向けましょうね。