自然界は基本、弱肉強食の世界です。
百獣の王、ライオンでも、
産んだ子供が障害を持っていたり、
軟弱であると、
大人になるまで生存できないと判断し、
母乳を与えることすら拒否しますし、
鳥の中には、雛鳥であっても、
餌にありつくために、
元気なヒナが弱いヒナを巣から落とすことがあります。
これらは、自然界の動物には、
ごく普通のことですが、
「ハチクマ」というタカ科の渡り鳥は、
ヒナ同士が争うこともなく、
親の与える餌を順番に食べるそうです。
また親鳥たちも同様で、
大きなハチの巣の攻撃に成功した場合は、
仲間同士で争ったりせず、
他のハチクマ達と共に
巣の中の幼虫や蛹を分け合って食べるのです。
傷を負えば餌はとれなくなり、
命に直結する厳しい世界にあって、
共存の鳥だからこそ、
ハチクマは餌にありつき
生き残ることができるのです。
自然のサイクルの中で、
鳥や獣たちは様々なすべを使って
生きています。
ハチクマの詳しい生態は不明ですが、
共に支え合うという一面に
注目したいものです。
助け合う術を考えてみましょう。