生物には、進化の過程で絶滅するものもいれば、
長く生き残るものもいます。
その違いは生物としての優劣だけではありません。
偶然生き残ったものもあるでしょう。
この世の中で人間が作り上げた技術も同じです。
必ずしも優秀な技術だけが残っているわけではない。
例えば現在、パソコンのキーボードの配列ですが、
どういう理由でこの配列になっているのか分かりませんよね。
指の数や手の位置、シフトキーとエンターの位置などから
最も使いやすいように配列されていると思いがちですが
実は逆だそうです。
タイプライターの時代、あまり速く打ちすぎると
機械が壊れてしまうため、あえて速く打てないように
配列しているそうです。 ※説はいろいろあります。
これは技術の歴史においても、絶滅したものや
絶滅しかかっているものが、
必ずしも劣っていないことを意味します。
絶滅した技術の中にも優れたものがあり、
現在に蘇らせる価値のあるものも存在するということ。
また、過去の技術は、現在の技術に新たな視点を
与えてくれるものもあるかもしれません。
再利用とまでいかなくても、
過去の技術にも目を向けることって大切だと思います。
そんな視点で、古い技術を見つめ直してみてくださいね。