ラグビー田中史郎選手に学ぶ | トニーの成幸ブログ

昨年、ラグビーのワールドカップが日本で開催されました。

 


日本代表も、かつて優勝候補と目された南アフリカを撃破し、
“世紀の番狂わせ”と世界中を驚かせたものですが、

その時のメンバーであり、今回の日本代表の
田中史郎(たなか ふみあき)選手をご存知でしょうか?

 


以前、世界最高峰といわれるスーパーラグビーのチームで
活躍していた選手で、あの五郎丸ポーズで有名になった
五郎丸 歩選手よりも、はるか前から世界で認められた日本人です。

 


彼の驚くべき点は、その体格。

 


2m越えで筋肉の塊のような怪物選手が多くいる中、
彼の身長は166cmしかないのです。

 


同じフィールドでゲームをするということは、
例えるなら凶暴なゴリラ集団の
檻の中に放り込まれるようなものです。

 


しかし彼は、トップ選手に劣ることなく、
世界で戦える日本人選手です。

 


今回は、彼のこれまでの人生を見ていきましょう。

 


彼は京都のねぎ農家に生まれた。

 


家のお風呂が薪炊きであったため、小さい頃の日課が薪割り。

 


そのおかげで子供の頃から筋肉隆々になり、
中学生になるとラグビーを始める。

 


高校はラグビーの名門校、京都・伏見工業高校へ進学。

 


高校一年の時には、ラグビー部が日本一に。

 


高校二年になると、レギュラーに抜擢される。

 


しかし、その年の大会では惜しくも決勝で敗れ、準優勝に。

 


彼は泣崩れ、そうとう落ち込み、そして悩んだのでした。

 


周りの選手は高校生になり、体も成長して大きくなった
にもかかわらず、田中だけは身長の伸びが止まり、
166cmしかなかった。

 


「こんなに小さい体では、これからますます体格差がひらき、
戦っていくのは厳しい。

もう早くラグビーを辞めた方が自分のためにも、チームのためにも
よいのではないか?」

 


そう思っていた。

 


それを察したラグビー部顧問の先生が、田中にこんな言葉をかけた。

「お前は体が小さくても、ラグビーの技術は高いし、
人としてしっかりしている。勝つことに固執するより、
もっとラグビーを楽しんでやってみろ」

 


この言葉のおかげで悩みが吹っ切れて
ラグビーを楽しむようになった。

 


その後、ラグビーの技術は益々上達し、

最高峰のスーパーラグビーチーム、ハイランダーズとも契約した。

 


そして2019年の
ラグビーワールドカップの日本代表のレギュラー選手として
戦ったのですね。

 


身長166cmという体格では、いくらラグビーが好きでも
諦めてしまう人が多いだろう。

 


そんな中、
「やりもしないうちから諦めるな」
ということを彼は教えてくれます。

 


また、“メンター”とも呼べる
ラグビー部顧問の先生に出会えたのも大きかったですね。

 


あなたは、「自分にはムリだ」
と、最初から諦めていることってありませんか?

 


本気でやりたいんだ、という、
人一倍の情熱があれば、叶うのです。
 

 

ちなみに田中選手は、23歳の時、小学生から同い年に間違われ、
タメ口でこう聞かれたそうです。

 


「自分(おまえ)どこ小?」

 


少し大きい小学生だと思われたのですね。(笑)

 


良い週末を!