「古(いにしえ)より、
君臣共に己を足れりとする世に、
治功の上がりたるはあらず、
自分を足れりとせざるより、
下々の言も聴き入るるもの也。
己を足れりとすれば、
人己の非を言えば忽ち怒るゆえ、
賢人君主は之を助けぬなり」
これは西郷隆盛の遺訓ですが、
「自分はまだ足りないところがある」
と考えていればこそ、
周りのいう事も素直に聞き入れられるもの、
と説かれています。
さらに、
「自分が完全だと思っている時、
人が自分の欠点を正すと、
すぐに怒るから、
賢人や君主というような立派な人は、
おごり高ぶっている者に対しては
決して味方をしないものである」
ということを教えてくれます。
まずは相手の話を聞くことから始めましょう。
聞く耳を持てば、意見を述べた相手も
<しっかり聞いてくれている>という思いから、
さらに良いコミュニケ―ションに繋がるでしょう。
相手の話は最後まで聞きましょうね。