世界一のウイスキーに学ぶ | トニーの成幸ブログ

男はアメリカ・テネシー州の片田舎で

13番目の末っ子として産ぶ声を上げる。

 

小さいことから曲がったことが嫌いで

自己主張も強い子だった。

 

大家族で貧困家庭に育った男は

7歳の時、牧師の傍ら

ウイスキー蒸溜場を営む叔父に預けられ

仕事を手伝うようになる。

 

男が13歳の時にアメリカ国内で

禁酒法が施行されたため、

牧師である叔父は

自分の地位を守るため、

その甥っ子に蒸溜場の権利を譲った。

 

禁酒法が施行により、

多くの蒸溜場が閉鎖に踏み切ったのに、

男はウイスキー造りをやめなかった。

 

地元で良質な湧き水の出る場所を

見つけ、その場所に蒸溜場を移した。

 

さらにウイスキーの製法も

当時最も手間とコストのかかることで

敬遠されたチャコール・メローイング

製法を貫き通し、

熟成樽も材質のこだわりから

外部業者に任せることなく

蒸溜場内で手作りを突き通す。

 

「他と同じことはやらない」

 

「毎日最高のものを造る」

 

をモットーにウイスキーを造り続けた。

 

当時の瓶といえば丸瓶であったが、

あえて角瓶にこだわった。

 

熟成具合のチェックは、

全て自分の舌で確認をするという

こだわりよう。

 

そんな直向きな努力が認められ、

1904年のセントルイス万国博覧会で

彼のウイスキーは金賞を受賞。

 

その後も、ベルギー、イギリス、

オランダの博覧会で

7回もの金賞を受賞した。

 

彼の名前は、ジャック・ダニエル。

 

創業から150年以上経った今も

彼の意思を受け継いだ

マスターディスティラーが

7代にも渡って伝統の製法と

味わいを守り続けている。

 

自分の考えを信じ、

正しいと思ったことを

やり続けることで、

必ず世間が認めてくれる。

 

そんなことをジャック・ダニエルは

教えてくれます。

 

因みにジャック・ダニエル蒸留場

のあるテネシー州は

今でも禁酒法が施行されている。

 

よって、蒸溜場内では

ウイスキー試飲が出来ず、

レモネードが振舞われる。

 

町に信号機が一箇所しかない

のどかなところだ。

 

一度訪れてみてはどうだろうか?

 

きっとジャック・ダニエルが

好きになるはずだ。

 

良い週末をお過ごし下さい。