矢野博丈氏に学ぶ | トニーの成幸ブログ

今回はある成幸者を紹介しましょう。


矢野博丈氏ですが、

ご存知ですか?


*  *  *


男は戦時中、8人兄弟の5男として

中国で生まれる。


敗戦後、

父の郷里である広島へ引き揚げた。


高校生の頃はボクシングに熱中し、

オリンピック強化選手にも選ばれる。


大学時代に結婚し、

婿入りを機に妻の姓を

名乗るようになる。


妻の実家のハマチ養殖業を継ぐも

3年で倒産。


夜逃げ同然で実家を離れ、

ちり紙交換やボーリング場勤務など

職を9回も変えたが、

どれも上手くいかず、

運命の女神を恨み続けた。


ある結婚式に参列した時、

京都のお坊さんの話を聴く。


「仏縁に導かれたお二人だから

きっといい夫婦になれるでしょう。

しかし、好む好まざるに拘らず、

これからお二人には艱難辛苦(かんなんしんく)

が押し寄せてきます。

それを乗り越えたら

きっといい人生を送れるでしょう。

人生にはいろんなことが起こります

けど、無駄は一つもありませんよ」


その言葉を聞いた時、

男は自分の人生は無駄ばかりじゃないかと

腹が立った。


しかし、男は坊さんに

「あなたは和顔施(笑いを施した顔)

をしているから、必ず出世します」

と言われ、その言葉を信じて一大発起。


雑貨をトラックで移動販売をする

商売を妻と二人ではじめる。


商品の陳列から補充、会計まで

夫婦でこなしたが、

とても値札付けまで手が回らなくなり、

全ての商品を100円均一にした。


これが人気を呼び、

移動販売店は法人化し、

一気に大きくなる。


現在、男の100円ショップは

国内3300店舗、海外26か国で

2千店舗を越えるまで成長した。


男の名は、矢野博丈。

100円SHOPダイソーの創業者。


「人は運を半分持って生まれる。

残りの運は自分で作るもの。

人に好かれるにはどうしたらよいのか?

人を喜ばせるにはどうしたらよいか?

そういう心の勉強が残りの運を良くすると

思うのです」by 矢野博丈


ダイソーは品揃えの豊富さに加え、

新商品の投入サイクルでも

群を抜いているが、

矢野氏曰く、

百円とは思えない素晴らしい商品が

出来た時と、

それを買って下さったお客さんの

喜ぶ笑顔を見た時が

一番幸せを感じるという。


矢野氏は2018年3月に

社長の座を息子に渡し、

一線からは退いているが、


彼の成幸人生を考えると、

100均ショップのアイデアは

戦略的に考えられたものではなく、

手が回らずそうせざる得なかった

ことが功を奏したわけだ。


自分の出世を信じ、

人の喜ぶことに徹したことに

女神が微笑んだのであろう。


若い頃に坊さんから聞かされた、

「人生に無駄なことは一つもない」

を思い起こすと、

今は、人の何倍も艱難辛苦を

与えられたおかげで

運が巡ってきたと思えるようになった

とのこと。


もしあなたが今、

辛い日々を過ごしているとしたら、

それは幸せな人生を得るために

必要な艱難辛苦。


「無駄なことは一つもない」


その言葉と、

自分の成幸人生を信じて

歩んでください。


良い週末をお過ごし下さいね。