劣るからダメだって⁈ | トニーの成幸ブログ

昨年、プロ野球でトレンドワードになったのが「甲斐キャノン」でした。

 

日本シリーズでも瞬足で知られる広島カープの

選手の盗塁をことごとく刺した。

 

6連続盗塁阻止で日本シリーズの記録も

打ち立てましたが、

日本一となった後に行われた

MLBオールスター戦でも

メジャー選手を驚かせました。

 

メジャーリーグナンバーワン捕手

といわれるモリーナ選手も

「甲斐に直接会ってその秘訣を

聞いてみたい」といわせるほどの凄さです。

 

甲斐選手は身長170cmー80kgと、

プロ野球選手としては小柄で、

おまけに手が短かった。

 

当然のようにドラフトでは指名されず、

ソフトバンク・ホークスに

育成契約として入団しました。

 

特にプロ野球選手として手が短いのは

ハンディであったが、彼はこの弱点を

強みに変えたプレーに徹底して、

数年で支配下登録を勝ち取り、

見事日本一のチームの正捕手にまで

登りつめました。

 

彼が何故、そんなに凄い選手になれたのか?

 

それは一言で言えば、

自分の弱点を強みに変えたからです。

 

捕手として小柄なため、俊敏な動きができ、

手が短かったため、捕球してから

セカンドへ送球するまでの時間が早かった。

 

事実、そのタイムを計測すると、

その早さは日本一であり、

メジャーリーグでもトップクラスの早さ

であることが分かりました。

 

 

話は変わって、映画評論家といえば、

すぐ顔が浮かんでくるのが、

水野晴郎さんか淀川長治さんですね。

 

水野晴郎さんというば、

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」

でお馴染みだったあの人です。

 

残念ながらもう随分前に

お亡くなりになりましたが、

彼がテレビのロードショー番組に

抜擢された理由ってご存知ですか?

 

番組プロデューサーが、

映画紹介の顔として、

ブサイクで(失礼!)インパクトがあり、

一度観たら忘れない人がいいということで、

テレビ局内を出入りしている映画関係者

であった水野さんの顔がすぐ浮かんだ

といいます。

 

それだけの理由での抜擢なので、

当然のようにトークが全くダメで、

最初の頃は本番前にココアや豆乳を飲み、

気を落ち着かせていたそうです。

 

彼もまた、テレビ映えしない顔という

ネガティヴ要素があったからこそ、

逆にそれが強みとなり成功したひとりです。

 

そんな例はいくらでもあります。

 

若ハゲを自虐ネタとして、人気を博している

お笑い芸人コンビもいますよね。

 

人間、自分に劣っている部分を悲観し、

ダメだと決めつける人が多いが、

そんなウィークポイントを利用することで、

誰にも負けない強みとなることもあるのです。

 

他人と比較して夢を諦めてはいけませんよ。

 

誰にだって無限の可能性があります。