武田双雲に学ぶ | トニーの成幸ブログ

男は競輪専門誌の記者である父と、書道家の母のもと

熊本県熊本市で生まれる。

 

小さい頃からシャイで目立たない子だった。

 

また、自分の顔にコンプレックスを持ち、

学生の頃はアレルギー性鼻炎で付いたあだ名が

「鼻水エレベーター」。

 

地元の高校を卒業後上京し、

東京の理科大学で情報科学を専攻。

 

卒業してからNTT東日本に入社し、

営業マンとして勤務。

 

営業としての成績はパッとしなかった。

 

しかし、職場で字が上手いと評判となり、

ある日女子社員の名前を代筆したところ、

その筆跡を見た女性から

「今までは自分の名前が嫌いだったけど、

初めて自分の名前が好きになれた」

と涙を流して感動される。

 

その翌日、彼は会社に辞表を提出し、

書の道を目指すことを決心する。

 

母が書道教室を営んでいたため、

母の教室で一年間書道を学ぶ。

 

彼は元来左利きであったが、

書道は右手で書いた。

 

そんなこともあり、

時には左手でも器用に筆を走らせ、

周りを驚かせた。

 

その後、ストーリー書家としてスタートさせ、

路傍で道行く人の希望で即興で書くスタイルを披露。

 

墨を使った大字パフォーマンスで

テレビなどに取り上げられ、

NHKの大河ドラマのタイトル字など

デザイン書の分野で注目される。

 

男の名は武田双雲。

 

彼は現在43歳。

誰よりものびのび生きている。

 

昔はコンプレックスの塊のような人間が、

今は人を元気づける書道家として

「ミスターポジティブ」と呼ばれている。

 

先日彼が講演会で京都に行った時、

駅から会場まで同じ会社のタクシーに乗った。

 

行きの運転手は、

走行中愚痴ばかりを話す人だったそうだ。

 

「給料が少ない」「客の態度がでかすぎる」

 

「腰も痛い」「会社の待遇が悪い」

 

そのタクシーの車内はたばこ臭く、

全くいい気分がしなかったという。

 

しかし帰りに乗ったタクシーは真反対。

 

「こんなに素晴らしい職業は無い」

 

「会社に感謝している」

 

と、終始笑顔だったそうです。

 

少し意地悪な気持ちになって、

「でも、世の中不景気だし、

お客さんのマナーも悪く大変でしょ」

という問いに、笑顔でこう答えたそうです。

 

「乗ってくるお客さんも

不思議といい人ばかりで本当に楽しい」

 

人間、明るくポジティブで過ごしていると、

周りに良い人間が寄ってくる。

 

逆にネガティブ思考で、

愚痴ばかりをこぼしていると

嫌な人が寄ってくる。

 

「磁石の法則」「鏡の法則」

「調和引力の法則」「類友の法則」

 

世の中そのように出来ているのですね。

 

よい週末をお過ごしください。