J・Kローリングに学ぶ | トニーの成幸ブログ

ある女性は英国の自然豊かな町で

生まれ育つ。

 

父はロールスロイス社に勤める

ジェットエンジンのエンジニアであったため

よく飛行機を見に連れて行ってもらった。

 

空に舞い上がる飛行機が

彼女には魔法のように映った。

 

子供の頃から物語を書くのが好きで、

6歳の時に初めて本を書き、

学校の先生も驚くほどであった。

 

本を書くのと同じくらい勉強も好きで、

一人でいることも多かったため、

よくいじめにも遭った。

 

15歳になった頃、母親が重い病気にかかる。

 

年々容体が悪くなったこともあり、

母親の看病をする毎日が続いた。

 

大学時代、遠距離恋愛で付き合っていた

彼がいた。

 

時々、彼の住む町へ4時間かけて訪れ、

帰りの列車ではいつも悲しげに

流れる風景をぼーっと見ていた。

 

のどかな田園風景。

 

牛や馬のいる牧草地。

 

ある時、白と黒の牛たちを眺めていたら、

物語のアイデアが溢れるように湧いてきた。

 

家に帰り物語の草案を

安物の薄っぺらいノートに

一心不乱に書き留めていった。

 

「いつかはこの物語を本にしたい」

 

そんな夢を抱きながら学生時代を過ごした。

 

大学を卒業後、

ロンドンで秘書として働く。

 

その後、ポルトガルで英語教師となり結婚。

 

娘が生まれたが、夫との不和のため離婚。

シングルマザーとなる。

 

一時、うつ病にもなり、自殺を考える日々。

 

生活保護を受けながら、

妹の住むスコットランドに身を寄せた。

 

そこで学生時代にしたためた物語の草案を

執筆。

 

妹に原稿を読んでもらうと、大好評を得る。

 

これで自信を持ち、出版の夢が広がる。

 

出版業界に勤めていた経験から

馴染みの出版社に原稿を持ち込んで

相談するとあっけなく却下。

 

さらに12の出版社に原稿を送ると

1社だけ興味を示した。

 

子供向け童話の出版社であったが、

担当者が送られた原稿を

自分で読むのを面倒くさがり、

自宅に持ち帰って8歳の娘に読ませた。

 

娘が夢中になって読んでいる姿を見て驚く。

すぐに出版を決める。

 

初刷りはたった500部。

 

しかし、あっという間に売れ、

増刷を繰り返し、アメリカでも出版。

 

多くの文学賞を受賞し、

世界的ベストセラーを記録。

 

彼女の名前は、JKローリング。

ファンタジー小説「ハリーポッター」の著者。

 

現在、世界の発行部数は

5億冊を超えている。

 

彼女の収入は600億円を超え、

生活保護を受けていたシングルマザーが

エリザベス女王の収入を超えた。

 

「幸福は暗闇の中でさえ

見つけることができるのです」

 

「運命とは人生を振り返って見た時に

劇的な結果をもたらした決断に与えられる

名前のこと」

 

by  JKローリング

 

好きなことに情熱を傾ける。

 

それが人生最期の時に振り返り

最も後悔しない生き方なのです。

 

良い週末をお過ごしください。