日光東照宮に訪れたことのある方は多いと思います。
だいたい修学旅行で行ったりしますよね。
この日光東照宮では、
現在大規模な改修(平成の大修理)が行われています。
予定では、2013年から始まり、2019年に完了するそうですが、
今年3月にいち早く「陽明門」と「三猿」が改修を終え、
新たな姿でお披露目されています。
ここで最近ネット上で話題になっているのが、「三猿」。
「三猿」といえば、”見ざる・聞かざる・言わざる”で有名ですが、
この修復後の顔が変わっているように見えると騒がれています。
多くの一般人が、「表情が違う」と言っているわけですが、
もちろん、修復職人は、長年の経験のもと、
半世紀前に残された見取り図を確認しながら、
一筆一筆丁寧に色入れをしているので、
色鮮やかに生まれ変わったことによる、
目の錯覚的な要素が違和感を与えているのかもしれません。
ちなみにこの「三猿」の、
”見ざる・聞かざる・言わざる”って何のことを言っているのか
ご存知ですか?
この猿の彫刻は、人間の一生を表しており、
全部で合計8場面から成っています。
最も有名な、”見ざる・聞かざる・言わざる”は、2場面目に登場し、
「幼少期は悪いことを見たり、聞いたり、話したりせず、素直なまま育ってほしいという親の思い」が描かれているそうです。
子を思う親の愛情の深さを表現しているのですね。
大人になり、社会に出ると親のことを忘れがちですが、
親の思いに応えることができるよう、今を精一杯生きましょう。