日本のゴルフ場ランキング上位に入る名門「箱根カントリークラブ」に行って来たよ。

 

 

土日はメンバー同伴、平日はメンバーの紹介なしではプレーできないという敷居の高さは、いつも予約サイトでしかコースを選ばない身からすれば、まさに夢のような場所。

 

東京の財界トップがリゾート用に開設したという歴史を感じさせるクラブハウスは、赤いじゅうたんやスチールのメンバーロッカーなど、どこかノスタルジック感が漂ってるね。

 

歴史を感じるクラブハウスのフロント

 

メンバーさん用ロッカー

 

こちらはビジター用ロッカー


故に古臭さを感じる部分もあるが、それがまた風格というのが名門あるある。

 

運転手さん立ち入りNGなど敷居の高さを感じさせる一方で、千葉カントリーの様な入会審査中の個人情報を掲示板にダダ漏れさせての名門アピールなどは一切なく、どこか余裕を感じさせる雰囲気。

 

 

練習場も立派で、感心したのはレンジへ向かう道中、すれ違うメンバーの皆さんが「おはようございます」と挨拶をしてくれたこと。

 

挨拶される回数がそこそこあったもんだから、何だか有名人かお偉いさんにでもなったかと、勘違いしそうになったよ。(もちろん挨拶はちゃんと返したよ)

 

ドライビングレンジ

 

他人への挨拶など他所で見かけない光景は、コースだけではなく、メンバーさんのクオリティの高さも物語っているね。

 

レンジでは「ずっとハワイに居たから久しぶり」「○○さん(某有名人)と来て以来」という、マダムたちの華やかな会話が聞こえるも、不思議とここでは、自慢話も嫌味に聞こえない。

 

そんな「箱根カントリークラブ」でのプレーだけど、結論から言えば「素晴らしい」の一言だった。
 

OBの危険性が少ない雄大さながら、フロントティでさえ6,500ヤード近くと距離があり、かつグリーンもスピード10.3フィートにコンパクション9.5と難易度は高い。

 

総合的な難しさから、僕も目標スコアをクリア出来なかったけど、そんな悔しさもかき消される程の美しいコースを目の当たりにして、むしろ感動の方が大きかった。

 

四方を大自然に囲まれた幻想的な雰囲気、箱根の街並みと大涌谷を眺めながらのショットなど、まさに非日常の景色を堪能させてもらったよ。

 

コースから見渡せる箱根の街並みと大涌谷

 

また雄大なスケール以外で特徴的だったのは、グリーン手前にある「箱根カントリークラブ」ならではのエプロンという構造。

 

 

一般的にグリーン手前はフェアウェイによる花道が普通だが、ここでは手前にもグリーンと同じ芝を張って刈り込むことで、エプロンの延長線上にグリーンがあるという造りになっているのよ。

 

グリーン手前の色が濃くなっている部分がエプロン

 

エプロンのあるコースといえば、以前はグリーンまで100ヤード手前からでもパターで打てた「セント・アンドリュース・オールド」コースが代表各。

 

昔は国内でもエプロンを持つコースが主だったらしいが、芝管理のコスト高と共に姿を消し、今では「箱根カントリークラブ」を含む数コースを残すのみとなった。

 

その他メンバーさんによると、名物ホールはコースを横切る早川が特徴的な4番とのことだが、個人的には18ホール全てが名物と言えるほど、どのホールも印象的なコースだったね。

 

スタートから雄大さに圧倒される1番ミドル

 

グリーンの四方を池で囲った2番ショート

 

仙石原の大自然に囲まれたアウト3番

 

メンバーさん達が名物とこぞって言う、早川(クリーク)が横切る4番ミドル

 

自然に向かって打つ12番ロングは開場時の1番ホールで、昔はここにクラブハウスがあった

 

木の上狙いか左右どちらから攻めるのか、戦略的な13番ミドル

 

外輪山の裾野にのびる15番ロングは、景色を楽しみながらプレーしたい

 

やや打ち下しで眺望が素晴らしい16番ミドル

 

狙いは山の中腹に見える大涌谷!430ヤードと距離のある17番ミドル(開場時の9番)

 

キャディ付き手引きカートが原則ながら、この様にどのホールも景観が素晴らしいので、疲れはしたが、歩くことの気持ち良さも楽しめるラウンドでもあった。

 

そして昼のゴル飯は「シウマイ&自家製豚汁定食」をチョイス。

 

名門感こそなかったものの、まずまずの美味しさだったよ。

 

プレー料金の支払いは、現金不可でカード決済のみと、そこだけは現代風。

 

メンバーさんの紹介割引がありながらも、平日で約3万と高額だったが、それ以上に価値のある体験を味わうことが出来た。

 

実際に「箱根カントリークラブ」でプレーをしてみて、ゴルフ自体は何処でも出来るが、たまにはこのような名門を訪れ、贅沢で非日常的なゴルフを堪能するのもアリだと強く感じたね。

 

最後は機会があればまた来たいと思いながらクラブハウスを後にしたけど、多分もう来れないだろうなぁ…と、満足ながらも少し寂しい気持ちに。

 

それだけ別世界に感じる、素晴らしいゴルフ場だったよ。