今回は、ご近所に住むEHさんの話。
彼とは、ソフトボールが縁で知り合い、今では定期的にゴルフをする仲に。
ゴルフ歴は片手程度なのに平均スコアは85と、そのセンスには正直驚かされるばかりなのよ。
そんな彼と、仲間4人でラウンドをした日、朝から「あれ、あれ?」という困惑の声を連発するEHさん。
ドライバーは安定するも、アイアンがどうにも冴えず、シャンクまではいかずも、普段の彼からは想像もつかないような、右方向への擦り球が連発したのよ。
本人に聞くと、どうやら最近出始めたらしく、これが理由で、出だしの5ホールでビッグイニング2回と、彼の実力からすれば信じられないほど不出来な結果に。
こうしてミスが重なるにつれ、ボールへと向かう彼の背中からは、自身の不甲斐なさと原因の分からないパニック感が透けて見えるようだった。
実は僕自身も、ゴルフスクール通いでドローヒッターに生まれ変わったはずが、ここ最近は、ひどいスライスに悩まされている。
ゴルフというのは、無心で振ってナイスショットもあれば、細かくチェックしてもミスを連発することもある、本当に一筋縄ではいかないスポーツだよ。
とはいえ、まさかEHさんでさえこんな状態になるのかと、正直、この日は驚きを隠せなかったね。
ただ、一度だけ彼のティーショットを正面から見た時、いつもより体が前方に突っ込んでいるのが分かったけど、僕はあえて、そのことを口にはしなかった。
練習場ならいざ知らず、ラウンド中の修正は難しいし、そもそも自分より上手い人に言うのも余計なお世話。
なので黙ってはいたが、そこからが彼の真骨頂だったね。
残りの4ホールをバーディを含むパープレーで凌ぎ、後半も44でまとめて、結果、91でラウンド終了。
本人的には、けして納得のいくスコアではなかっただろう。
しかし、悪ければ悪いなりに修正する技術と、何より最後まで楽しくプレーを続ける姿勢は素晴らしかったね。
心の中の悔しさは一切表に出さず、それどころか、この日初めて100切りを達成した仲間の結果を喜ぶ姿に感心させられた。
僕も自身、そこまで感情的にはならずも、ミスショットではイラつくこともあるし、彼のような立て直す器用さも持ち合わせていない。
技術は練習で積み上げられても、感情のコントロールはまさにメンタルの領域。
彼の振る舞いを見て、「自分は、まだまだだなあ」と、改めて背筋が伸びる思いがした一日だったよ。























