ソフトボールの試合でエラーをして、チームメートから鬼の形相で怒鳴られた。

 

その瞬間、申し訳ないと思う反面「辞めようかな」という気持ちが頭を過る。

 

この日は朝から膝の調子が悪かった。

 

一年前に変形性膝関節症を発症するも、今は治療である程度動けるまでには復活。

 

草野球時代の怪我を長年ほおっておいた影響が大きい訳で、高齢でもなく関節症を発症したのは自業自得でもある。

 

こうして微妙な膝で挑んだ試合は、初回に強烈なライナーを好捕するも、2回のライト線への飛球は僅かにグローブに当たるも落球し、怒鳴られたのはその直後の出来事だった。

 

敵も味方も審判も、誰もがその怒鳴り声に驚き、そしてグランド全体が静まり返る。

 

完全な言い訳だが、膝に問題が無ければ追いつただろう。

 

ただ結果としては失点に繋がる大きいエラー。

 

申し訳ないという気持ちが先行したが、一方でいい大人が、しかも遊びの範疇で怒鳴られたことに対し「だからチームプレーは嫌なんだ」という思いも湧き上がる。

 

楽しかったソフトボールが、一瞬でつまらなくなった出来事だった。

 

帰宅後、風呂に入りながら、辞める言い訳を考えれば考える程、怒鳴られたことよりミスの悔しさが込み上げ、同時に「今辞めたら負け犬だよな」との思いが強まってくる。

 

そして3日後、怒鳴ったチームメートから「申し訳なかった」との謝罪があった。

 

この時はピッチャーの制球が悪く、やっとアウトと思った時のエラーだったので、つい怒鳴ってしまったとのこと。

 

ピッチャーへの鬱憤も飛び火させたとのカミングアウトには「ん?」と思ったが、これで辞めたら互いに後味が悪いと思い、その場は「こちらこそエラーしてゴメン」と水に流した。

 

彼が普段は温厚で、ただ熱い気持ちを持つ人だと分かっていたからだ。

 

ただこのチームに入って一年経つが、一つだけ思うことがある。

 

いい奴ばかりの集団ではあるが、ちょっと昭和的な雰囲気があって、例えば味方の凡打やエラーの度に、ため息や罵声が飛び交うのよ。

 

つまり相手ではなく、まるで自チームが掛けるプレッシャーと戦っている感じになる。

 

しかも腹立たしいのが、それを言う人に限って他人には厳しく、自分がエラーをすれば「風が…」「バウンドが…」と言い訳をする。

 

だから心に誓ったよ。

 

辞めるのは一旦保留にして、いつかプレーでそんな連中を見返してやろうと。

 

このまま膝が治らない可能性はあるが、それぐらいのモチベーションでやらないと、悔しくて悔しくて仕方がない。

 

今回の出来事で久々に目が覚めた。

 

いや、火が付いたね。

 

数年前、ゴルフの調子が悪かった時に「最近下手になったなあ」と、仲間に言われたことが悔しくて、それを切っ掛けにゴルフスクールへ入ったことがある。

 

約2年程通ったが、おかげで今では言われた相手からも上達を認められるまでになった。

 

昔から褒められるより、怒られたりダメ出しされた方が燃えるのは、自他共に認めるドMなんだから仕方がない。

 

この歳になって怒鳴られたことに困惑はしたが、日が経つにつれ、そのことに対してやる気になっている自分が「まだ俺も若い」と、少し嬉しくなって来た。(本当どM)

 

絶対に結果を出してやる。

 

今はそれしか頭にない。

 

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