先日、前に勤めていた会社社長に招待してもらい、新宿にあるステーキの名店「善庵」へ行って来た。
最近は舶来系である「ピータールーガー」や「ウルフギャング」の様な、エイジングビーフ専門店が人気だが、ここ「善庵」は、昔からよくある日本ならではの鉄板焼き系のお店。
一人あたり約2万円前後の高級店は、入口からして情緒ある雰囲気。
店内はカウンターとテーブル席があるも、人気なのは圧倒的にカウンター。
目の前で握ってくれる寿司屋と一緒で、鉄板で焼くのを見ながら食べる方がライブ感もあるし、カウンターで食べたいと思うのは当然だよね。
ただ、今回は急遽予約したこともあり、カウンターではなく、テーブル席へのご案内。
目の前で焼く演出を味わえなかったのは残念だけど、味は間違い無いし、ましてご招待なのでテーブル席でも全然OK。
ステーキ屋といえば、通常は前菜から〆までを全て鉄板で調理するのが普通だが、ここ「善庵」の場合は、鉄板焼き以外の料理が数々出て来るのも特徴。
この日は季節の煮物にカニ、他にも画像は無いが、お造りや茶わん蒸し、〆の前には竹の子ご飯等、様々な料理が登場したよ。
前菜からメインのステーキ、そして「善庵」ならではの〆であるステーキサンドまで、思う存分堪能させて貰いました。
食事終了後は、奥の別室へ案内されてのデザート&ティータイムを過ごし、帰りは入口とは逆にある、別室奥の扉から退出。
そう、ここ「善庵」は入口と出口が別々という、ちょっと隠れ家的なお店なのよ。
赤い矢印が入口で、青が出口。
招待して下さった前社長は、来週も結婚記念日で奥さんと来られるらしく、それを聞いて、記念日やお祝いで来るって「いいな~」と思った。
実は先日、我が家の結婚記念日で外食を提案したら、嫁さんから「もったいないからいいよ」と言われ、ならばせめて準備&片付けは無しにと、出来合いの物を買ってのホームパーティーをしたのよ。
そして買って来た中で、メインだった料理がこれ「銀だこ」のバラエティパック。
嫁さんと子供も満足していたけど、前社長は「善庵」で、我が家は「銀だこ」って…。
買う時「本当にこれでいいの?」と再確認したけど、嫁さんからは「全然OK、銀だこで十分」と返されたのよ。
結婚前の交際時、二人で地元のロイヤルホストへよく食べに行っていた頃に「今日はお洒落な所へ連れて行くよ」と言いながら、シャレで三軒茶屋のロイヤルホストへ行ったことがあった。
人によっては激怒する様なジョークも、嫁さんは大ウケしながら、いつもと変わらないメニューを食べていたのを思い出す。
そこそこ良いところのお嬢さんではあるが、ブランド品を買い漁る浪費家でもなく、日頃節約をしながらも、人への贈り物や家族の為には惜しみなく使ったりもする。
そんな金銭感覚を持つ我が嫁さん。
そういう価値観を持っているのも「結婚して良かった」と思えるところであり、だからこそ、たまには外食に連れて行こうと思ったんだけど、まさかの銀だことはね。
と言う訳で「善庵」でステーキを食べながら、「よし、来年こそはここに連れて来よう」
そう思いながら店を後にしたよ。