ここ最近、埼玉の川口にある「益子整形外科」という病院に通っている。
今年の3月、これまでに経験したことがない膝痛に悩まされた。
ネットで調べた結果、おそらく変形性膝関節症であることは明白だったが、そのあまりの痛さに、4月頃に一度、足立区にある整形外科へ行ったことがあった。
あえて病院名は言わないが、午前中の待合室は閑散としており、受付を済ませると直ぐに診察室へ案内され、その後は柔道の無差別級クラスであろう体格の女性看護師に付き添われ、4枚のレントゲン撮影をした。
女性看護師は膝を引きずりながら仕事をしており、失礼ながら患者は少ないのはもちろん、膝を痛めた看護師のいる整形外科ということで不安が過ったが、案の定その予想は的中。
先生からは「膝が変形してますね。はい、お大事に」とだけ言われただけで、治療もせずに診察が終わった。
その後は治療が無理なのだと思い込み、ならば自分でと、オムロンの低周波治療器を購入してケアをし、更に体重も影響しているのではと、半年で5キロのダイエット。
その甲斐あってか当初の痛みは和らぐも、いまだ多少の痛みが出る日もあり、また慢性化するのも嫌だったので、もう一度診て貰おうと、今度はソフトボール仲間に紹介された「益子整形外科」へ行ってみたのよ。
初めて訪れた「益子整形外科」は、開業医である先生が一人という小さな病院ながらも、20畳程度であろう待合室は、目視で40人超えという激混み状態。
患者の年齢は70オーバーが中心で、あまりの人の多さに数時間待ちを覚悟するも、その殆どが電気治療のため、診察室へは比較的早く15分程度で案内された。
そして足立の病院同様にレントゲン撮影へと移るのだが、足立と違ったのは、前回4枚のレントゲンに対し、ここ「益子整形外科」では、足立の倍である計8枚を撮影。
レントゲンの結果、先生からは、これも足立同様「変形性膝関節症」と言われるが、そこから様々な説明を丁寧に受け、注射と電気治療でしばらく通院することを提案された。
それから通院して早や1ヶ月。
膝はまだ多少の違和感が残るも、通院前とはあきらかに違う回復ぶり。
足立で「お大事に」とだけ言われた時は、「この歳で膝かよ」と諦めの気持ちだったが、診断結果は同じながらも、益子病院では治療を施してもらい、セカンドオピニオンは絶対に必要なんだと、今回改めて痛感させられた。
閑散とした待合室と、人で溢れる待合室の差。
巨漢で足を引きずっている看護師と、テキパキと動く看護師の差。
「お大事に」で終わる先生と、状態と治療方法を丁寧に説明してくれる先生との差。
同じ整形外科でも、こうも違うんだね。
病院なんてどこも一緒だと、適当に見つけては通っていたけど、今回の2箇所があまりにも対照過ぎたのを目の当たりにして、これまでは間違いだらけの病院選びだったのだと、凄く分かった経験だったよ。
因みに誤解なくいえば、巨漢の女性看護師をディスっている訳ではない。
ただ、ダイエット食品を売る人が太っていたり、筋力を付けるジムの人がガリガリだったら説得力が無い様に、膝を引きづった看護師さんに出会った瞬間「この病院大丈夫か?」と、とても強く感じちゃったのよ。
実際にその予感は当たっていたしね…。