仕事都合でゴルフスクールを休会することになった。
退会ではなく、あくまでも休会。
なのでまた数か月後には復帰するつもりでいる。
ある先生からは「だいぶ上達したんだから、もういいんじゃない?」と、笑いながら冗談を言われもした。
一時期は100切りすら出来きない極度のスライサーが、スクールへ駆け込んだおかげで上達し、今では80後半から90前半にスコアも安定。
先生からも「このまま続ければ、いずれは80前半から70台も夢じゃないよ」と、言ってもらえる程にはなった。
上達したことで、最近では教えられる頻度も少なくなったことから、確かにスクール通いは「もういいのでは?」と思いもしたが、実は通いたい理由が二つある。
一つはスクールが会社近くという好立地にあるので、億劫にならずに通えるのと、もう一つは誰も助言してくれない練習場に対し、スクールではアドバイスがもらえるところ。
これは自分だけかも知れないが、ゴルフって基本に反したり、多少不格好なスイングでも、いい球が連発すると、それが正しいと思いこんで、間違ったままのフォームで練習を続けちゃうことがあるのよ。
つまり、それがタイトルに書いた「そこそこ打ててしまう」という理由であり、けして自分が上達したとアピールしている訳じゃあないのよ。
基本とかけ離れたフォームを一度覚えると、正しい方向に戻すのが本当に大変で、実際スクール入会時、それまでのスイングを直された直後は、違和感だらけでミスショットを連発。
これが練習なら、直ぐに「合わない」と、元のフォームへ戻しちゃうんだけど、スクールだと我慢して続けられるので、違和感がなくなる頃には正しいスイングとなり、結果がそれまで以上に良くなるのを実感出来たのよ。
事実スクールで直して以降、スライスは無くなり、アイアンの方向性やドライバーの飛距離など、それまでの自分からは考えられないほど上達することが出来たのさ。
ただ、こうして正しい練習でスコアアップすることは出来ても、所詮は素人。
昔より良くなったとはいえ、今も体のメカニズムやフォームの微妙なズレからか、ラウンド中にチーピンや引っ掛けが止まらない等のミスが連発することがある。
そんな時こそ自分一人ではなく、スクールで先生からアドバイスを聞きながら練習をした方が、悪い癖を修正しやすいのよ。
多分だけど、技術あるプロがコーチを付けるのは、ミスの原因やフォームについて助言してくれるからではないのだろうか。
練習場で原因が分からず一人で打ち込むより、助言してくれる人がそばにいる。
だからこそ、自分もスクールへ通い続けたいと思っている訳よ。
と言うことで、休会直前のラウンドで、引っ掛けが連発したことを先生にご相談。
休会前最後の授業でのアドバイスは、力が入り過ぎてフィニッシュまでスイングをしていると指摘をされる。
ここで「フィニッシュまでスイング???」と悩んだ顔をしたら、先生から分かりやすい解説をいただいた。
先生
「いいですか、ゴルフではクラブを上げるのをバックスイング、下すのをダウンスイングと言うけど、インパクトの後はフォロースイングではなく、フォロースルーと言いますよね。」
自分
「はい」
先生
「つまりボールに当てるまでがスイングなのに、力が入ってフォローもスイングになっているんです。なのでボールに向かってクラブを振り下ろしたら、後のフォローはクラブが勝手に動いてくれる様に練習しましょう。」
言葉では難しいけど、この後身振り手振りで教えて貰い、最初は右に左にミス連発も、後半はボールへちゃんと当たる様に。
そして終わりのチャイムが鳴り、先生から「では最後の一球でお願いします」と、いつもとおりの号令が。
休会前のラスト一球。
ミート率と飛距離は平凡ながらも、真っ直ぐのナイスショット。
だからゴルフは難しい。
でも面白い…。