先日、用事で田無まで出かけた帰り道、乗換駅である高田馬場でラーメンを食べた。

 

お店の名前は「俺の空」

 

東京でも激戦区である高田馬場という地で天下を取った、ラーメンフリークなら知らない人がいない、超有名店。

 

その凄まじさは昔テレビでも放送され、当時は1~2時間待つのが当たり前。

 

以前から気にはなっていたけど、そもそも高田馬場へ来ることもないので、一度も食べたことはなかったのよ。

 

それが今回、ちょうど空きっ腹で高田馬場へ降りたので「ならば行ってみるか」と、立ち寄った訳。

 

お店は駅から歩いて直ぐの場所で、線路沿いなのですぐに分かるも、店自体は地味な印象。

 

 

時間も閉店間際だったからか、かつてテレビで流された様な大行列も無く、薄暗い店内は薬味置き場に「俺の空」と存在感ある文字がアピールされるも、それ以外は全てが大人しめ。

 

 

入った時は本当に有名店?と、一瞬肩透かしをくらった感じだったけど、座りながらこの雰囲気に慣れると、いい意味で落ち着いてる。

 

で、そんな行列店の味玉ラーメンを頂いた感想だけど。

 

 

美味い、確かに美味いんだけど、ただ正直「こんなもんか~」という印象の方が強いのよ…。

 

これ、けして酷評している訳じゃあない。

 

有名なつけ麺屋が出すラーメンの味と遜色ないくらいで、当然クオリティは高かったのよ。

 

ただ何故に「こんなもんか~」と感じたのか。

 

理由は二つ。

 

先ずは「あの有名店」というイメージがあったので、自分の中で勝手にハードルを上げていたこと。

 

そしてこれが一番の理由だけど、自分がこの手の味に慣れてしまったこと。

 

おそらく「俺の空」が出来た頃は、この様なつけ麺系の味を出すお店がまだ少なく、だからこそ当時は誰もが衝撃を受けたと思うのよ。

 

実際自分も初めてこの手の味を食べた時は凄く感動したし、つけ麺ブーム到来時は、まんまとハマって「よく飽きないね」と思うくらい食べ続けたよ。

 

ただね、近年は至る所でこの味に近いお店が増えたじゃない。

 

つまり誰もがこの味に慣れたことで新鮮味が薄くなったから「そこまで感激はしなかった」って訳。

 

正直どんなに人気のお店でも、長年行列が途絶えないというのは、そうそうあるとは思えないし、逆を言えばこれだけの年月お店が続いていることが素晴らしいと思うよ。

 

更に店員さんの仕事っぷりもよく、その様な部分も含め「俺の空」が長年愛されていることは確かであり、間違いなくラーメン人気を押し上げたお店の一つであることは確か。

 

とはいえ似た味の店も増えて、態々出向くほどではないので、「俺の空」さん自体もこれからが正念場なのかもね。

 

今回初めて訪れて、かつての華やかさは感じられなかったけど、地味にこの味を守り続けるお店であることは間違いない。

 

感激は薄かったけど、しっかり仕事をされているお店ではあったね。

 

今更初来店の自分が言うのもなんだけどさ…。