ご近所さんのお誘いで、今年から町会のソフトボールに参加している。

 

とはいっても試合には出ておらず、参加するのは練習のみ。

 

3月に怪我をした膝が思いの他痛みが長引いており、試合ではベンチで応援しているだけ。

 

更に言えば一応野球経験者ではあるが、プレーをするのは15年振り。

 

このブランクは本当に大きく、実際に初練習では、外野フライではボールが揺れて見え、内野で捌ける範囲は正面のゴロのみ。

 

打撃も下半身が使えず、結果手打ちのヒョロヒョロ球。

 

肩も脚も経年劣化が酷く、「これじゃあ、やっている意味ね~わ」と思い、3回目の練習後に「無理です」と断ろうとしたら、嫁さんから「へぇ~諦めるんだ。格好悪!」と強烈な一言を浴びせられたのよ。

 

15年前迄は市の代表経験があるチームでバリバリやっていただけに、嫁さんからすれば怪我は仕方がないとしても、3回程度の練習で諦める自分が、ちょっと残念に感じたらしい。

 

しかも娘が何かをトライする度に「諦めるなよ」と言っていただけあって、それに対する説得力の無さも浮上。

 

更に「このまま辞めたら、野球経験者なんて口だけって思われるね」とまで言われる始末。

 

このダウン寸前のボクサーへ畳み掛けるパンチの様な言葉の連打はかなり心に響いたけど、特に最後の「口だけは」は効いたね。

 

ていうか、そもそもソフトに誘われたのは嫁さんが「主人は野球経験者」と、ご近所さんに言っちゃったのが切っ掛けなのよ…。(これ、マジに言って欲しくなかった)

 

正直自分は、極度なほど緊張強いのチキン野郎。

 

実際練習では、久しぶり過ぎて飛んでくるボールにオドオドしていたけど、確かに嫁さんの言う通り。

 

このまま口だけで終わるより、ならば少しでも爪痕を残してから辞めてやると思い、結局はそれからの数か月間「エラーや空振りで笑われてもいいや」と開き直りながら練習へ参加。

 

更に購入した低周波治療機による長期間の治療と、下半身に筋肉を付けるトレーニングを行った結果、8月頃には膝の痛みもかなり緩和。

 

おかげで今ではフライでの背走キャッチはもちろん、ゴロの処理から打球の質まで、昔同様とはまでは行かなくも「だいぶ昔の感覚が戻って来たようですね」と、お褒めの言葉を頂戴するまでに復活。

 

一度は逃げ出そうと思ったけど、結果的に今ではメチャクチャソフトの練習が面白い。

 

ていうか楽し過ぎるのよ。

 

プレーの質も上がったせいか、最近ではソフトのメンバーもフレンドリーに接してくれる様になり、少しずつ仲間として認められてきたのも嬉しいね。

 

僕のチキンハートは子供の頃からの最大の欠点。

 

何をやるにも自身が無くて最初はオドオドするのだが、その壁を一度クリアすると、それまでの不安が嘘の様になる。

 

小1で母親から強引に水泳教室に入れられた時も、同時に入ったメンバーの中で、一人だけ「水が怖い」と大泣きしたが、その後水に慣れると、誰よりも先に25mを泳げるようになったことがあった。

 

お笑い芸人さんの「やれば出来る!」じゃあないけど、今回のソフトも含め、結果が出て来ると自信も付くし、更には周りの見方も本当に変わるもんなんだね。

 

今回のソフトボールでは、久々にそれらを実感しているよ。

 

ていうか喝を入れてくれた嫁さんに感謝だね。

 

チキンハートはクリアしたけど、あとはもう一つの欠点に注意。

 

それは出来る様になると、調子をこいてしまうところ。

 

けして舐めている訳ではないが、ちょいとそういう癖があるから、そこだけは気を付けないとね。

 

とか言いながら先日の練習では、大きなフライを「オーライ」とか言って背走したら、せっかく追いついたのに緊張感無くボールがグラブからポロリ。

 

調子こいてしまう長年の癖は、なかなか直らないのかね…。

 

 

それにしてもこのオムロン、本当に買って良かった。

 

もちろんこれだけが理由じゃあないけど、治療の効果は間違いなくあったね。