GOLFZONから発売された家庭用ゴルフシミュレーターを買ってみた 

 

 

シミュレーションゴルフで有名な、あのGOLFZONが発売している家庭用ゴルフシミュレーター、WAVE PLAY「ウエーブプレイ」を購入してみた。

 

 

実は去年、マクアケで支援を募っていた段階から気にはなっていたんだけど、様々な理由から支援を見送っていたのよ。

 

それらの理由は後述するとして、不思議だったのはその後。

 

支援者や購入者の評価レビューを見てから購入を考えていたけど、発売後に何度かWAVE PLAY「ウエーブプレイ」で検索はするも、その殆どが販売サイトだらけで、購入した人の評価レビューが全然出てこないのよ。

 

ならば「仕方ない、自分で評価してやるぜ」と思い、購入してみたって訳。

 

このWAVE PLAY「ウエーブプレイ」とは、短めの棒を振ることでセンサーが解析をして弾道に反映させる、いわば実際にボールを打たない、素振りタイプのゴルフシミュレーター。

 

これらは今までにもファイゴルフを筆頭に、ジョイゴルフやスマートゴルフといった様々な機器が出てはいたが、あくまでも素振りであること、また精度も含め、どうしてもリアルには程遠い物ばかりだったのよ。

 

 

目を見張る、他を寄せ付けないグラフィックのきれいさ 

 

 

そんな中、ゴルフシミュレーターの本家であるGOLFZONが満を時して出して来た訳だけど、まずWAVE PLAY「ウエーブプレイ」を立ち上げて感じた第一印象は、他の製品と圧倒的に違うグラフィックのきれいさ。

 

実球を打つタイプの大型シミュレーターと同じプラットフォームで作られているだけあって、グラフィックそのものが本当にリアルなのよ。

 

またコースの高低差も限りなく再現されており、申し訳ないが他の同タイプのゴルフシミュレーターと比べても雲泥の差。

 

これは川奈ホテル富士コース、1番ホール朝6時スタートの画像

 

 

朝靄が掛かっていて、高低差もバッチリ。

 

昼スタートに設定した場合は、コース先の海まで見渡せるキレイさ。

 

 

時間別で景色まで変わるって、これ凄くない?

 

実際にラウンドしたことあるから分かるんだけど、急激な打ち下ろしであるスタートホールが見事に再現されているよ。

 

因みに動画だとこんな感じ。(コースはパサージュ琴海アイランドCC)

 

 

 

 

このグラフィックだけでも、他の同タイプとは違うゴルフシミュレーターだと実感させられたね。

 

 

気になる精度は、素振り型として考えたら及第点の出来 

 

 

そして肝心な精度の方も及第点。ていうか素振りタイプとしては満足な出来だと思う。

 

スイング軌道によるドロー&フェードはもちろん、スライス等の横系のショットは再現されている一方、トップやダフリなどの縦系のミスは認識がやや甘い印象も、これは素振りタイプの共通問題なので致し方ないところ。

 

まあ家に本格的なシミュレーターを導入出来るお金持ちさんならまだしも、自分の様な庶民が家の中で安全に楽しむには、十分な精度であることは確かだね。

 

また他製品では飛距離が異常に飛んだり、変な転がりとかがあったりするけど、このWAVE PLAY「ウエーブプレイ」はどれも自然で、更に個別に番手別の調整が可能なのも嬉しいところ。

 

肌感的にはヘッドスピードがややシビアな印象も、飛距離調整することでリアル飛距離に近づけることが可能なのよ。

 

 

インパクトボールで打感を再現することで素振り感を改善 

 

 

また本体にも素振り感を無くす工夫がされているね。

 

クラブにはインパクトボールというリングが装着されており、これがインパクト時に先端へスライドすることで打感を再現している。

 

 

 

とてもいいアイデアなのだが、リングが軽く、正直ボールに当たったかのような感覚までとは言い難いが、これがあることで、よりリアルに近づくことは確か。

 

グラフィックや精度はもちろんだけど、この様な工夫が加わるのも、ゴルフシミュレーターを一層楽しくさせているのは間違いないね。

 

 

ラウンドから練習モードまで、コースやメニューも豊富に用意 

 

 

メニューはラウンドを中心に、ネット対戦やドライビングレンジ、アプローチ&パター練習までと豊富。

 

ラウンドは日本2コースを含む18コースが無料で楽しめるが、更にシーズンパスを購入すれば145コース(うち日本は58コース)までプレーが可能で、アップデートでコースも増えているので飽きることはまずなさそう。

 

まあ18ホールでも十分だから、まずは無料で試してからシーズンパスを検討するでもいいかもね。(先日ラウンドしたロぺが入っているのは嬉しかったよ)

 

ラウンドは同時に6人までプレイが出来、ティーの位置や高さの設定も可能なので、家族はもちろん、友人を集めて飲みながらワイワイやるのも楽しいかも。

 

終了時にはスコアはもちろん、細かなデータまで表示してくれる。

 

 

ドライビングレンジの方も弾道や飛距離表示等、まるでゴルフショップの試打データ並み。

 

 

正直、素振りタイプ故に当てにならない数字も多いけど、スイング軌道は結構リアルなので、それらを確認する練習としてなら十分に使えると思うよ。

 

何より、これまでの同タイプに比べたら格段に面白いことは間違いないね。

 

導入スペックにカスタマー対応まで、気になる懸念点は 

 

 

こうして褒めちぎってばかりのWAVE PLAY「ウエーブプレイ」だけど、マイナス面もあることは確か。

 

まずプレイで気になったのが、クラブ設定のバリエーションが少ないところ。

 

番手別の飛距離を登録する時に、クラブ選択のフォーマットにユーティリテイ登録が無いので、その場合は3番アイアンとかで代用して飛距離設定をする必要があるのよ。

 

今の時代、アマチュアはロングアイアンよりユーティリティの方が使用率が高いんだから(多分?)、この辺りは自由に書き換えてカスタマイズ出来たら嬉しいかな。まあ致命的な不満ではないけどね。

 

他に気になったのは、CPUとグラボがある程度の基準を満たしたパソコンじゃないと、快適にプレイ出来ないという、導入に対する敷居の高さ。

 

特に注意すべきところがグラフィックボードで、家庭用のごく一般的なパソコンだと殆ど使えない可能性があり、つまりゲーミングPCクラスのグラボが搭載されていなければ、そもそもプレーが難しいのよ。

 

これ多分だけど、マクアケ支援者が累計2500人のファイゴルフに対し、WAVE PLAY「ウエーブプレイ」が200人しか集まらなかったのは、それなりのスペックが必須なところも関係していると思うね。

 

実際、自分もこのスペックの高さが支援を躊躇した一つの理由でもあったのよ。

 

それと心配なのがカスタマーの対応。

 

当ブログでも書いたけど、以前GOLFZONさんのレーザー距離計「キャディトークキューブ」を購入した時、製品に初期不良があったんだけど、相談してから交換するまで50日間も要したのよ。

 

しかもこのWAVE PLAY「ウエーブプレイ」についても、マクアケ支援時に一度メールにて質問をしたことがあったのだが、この時も「確認してからご連絡します」と返事が来ただけで、結局その後は無視されて終わり。

 

つまり先にも書いたマクアケでの支援を躊躇させたのは、高スペックのパソコンが必須なところと、メーカーの対応の悪さが原因だったって訳。

 

ただ一つ思ったのが、これらの対応が全て同一人物だったので、低価格帯製品に関しては対応スタッフが一人しかおらず、結果時間が掛かっている可能性も考えられるのよ。

 

確かに大型ゴルフシミュ―レーターを導入する大口顧客が大事なのは分かるけどさ、安い買い物でも一応客なんだから、もう少し迅速な対応はして欲しいね。

 

 

まとめ、はたしてWAVE PLAY「ウエーブプレイ」は買いなのか? 

 

 

ちょっとネガティブなことも書いちゃったけど、最後はこのWAVE PLAY「ウエーブプレイ」はどんな人にオススメなのか。

 

ズバリ、自宅でラウンドを手軽に楽しみたいと思うのなら、買って損はないと思う。

 

スイング軌道による飛球解析はそれなりにリアルであることは確かであり、実際わざとカットやプッシュ打ちをすることでのミスヨットも発生。

 

ただ全てにリアルかと言えば、そこは無理があることも確かだね。

 

まあ本格的に練習をしたいのならドライビングレンジへ行くべきだし、ハッキリ言って素振りタイプのゴルフシミュレーターに完璧を求めるのは酷ってもん。

 

ただ自宅で地味な素振り練習を続けるくらいなら、ちょっと遊びが入ったWAVE PLAY「ウエーブプレイ」の方が、間違いなく楽しく遊べるし、もちろん全く練習にならない訳ではい。

 

何より、この環境が3万前後で手に入れられるんだから、スペックを満たしたパソコンを所有しているゴルフ好きには是非オススメしたいね。

 

少なくとも自分がこれまで試した素振りタイプのゴルフシミュレーターのなかでは、グラフィック、精度、面白さの全てで一番の出来であることは確かだった。

 

発売後もウインドウズ11や左打席への対応、バグの修正等、様々なアップデートもされており、今後は更に精度も増すだろうから、気になっているならWAVE PLAY「ウエーブプレイ」、試すのはアリだと思うよ。