家族で都内へ出掛けた帰り際にヨドバシへ立ち寄り、グランツーリスモ7を楽しむべく禁断のアイテムに手を出してしまった。

 

それがこれ、PSVR2。

 

 

発売前からVRでグランツーリスモ7をプレイしたいという願望はあったが、一方でVR酔いの心配と、7万超えという価格の高さから躊躇していたPSVR2。

 

じゃあ何故に買ったのか?

 

そう、勢いよ、勢い。

 

ホロ酔いで店に入ったら在庫があるもんだからさ、入手困難だった初代の紛争戦を経験した身からしたら、目の前にあるっていうだけで、まるで「お家に連れて帰って」と見つめるペットの様に手を出しちゃったのよ。

 

で、ここからはグランツーリスモ7のユーザーである個人の感想として言うけど、PSVR2は今買うべきなのか?それとも見送るべきなのか?

 

結論を言えば、グランツーリスモ7を更に楽しみたい人は買いで、それ以外は様子見でいいと思うね。

 

まず税込7万超えという本体より高い周辺機器に対し、魅力的なコンテンツが圧倒的に少なすぎるのよ。

 

見る限り、現時点でまともなソフトは「グランツーリスモ7」「バイオハザード」「ホライゾン」辺りで、他は発売に合わせて無理くり出して来たって感じ。

 

まあいつもそうだけど、新しいハードが出た直後って、その勢いで買わそうとする、やっつけ的なソフトって多いよね。

 

では何故グランツーリスモ7を楽しむなら買いなのか?理由は簡単で、マジに凄すぎたから。

 

液晶画面ではゲームの域を抜け出せないレースシムも、VRになるとことで、ここまで実車を操っている様な錯覚に陥るとは思いもしなかった。

 

これは体験した人じゃあないと分からない世界だが、スピードはもちろん、コースの奥行や高低差は間違いなく液晶画面では味わえないレベル。

 

昔、実際に鈴鹿を走った経験があるけど、最終コーナーの下りなんてリアルそのものだし、スパフランコルシャン等行ったことにないサーキットも「ここまで高低差があるんだ」と、それだけで本コースを体験している様な喜び。

 

他にもアップダウンで体がふわりと浮く様な錯覚など、全てにおいてリアル過ぎ。

 

どれくらいリアルかというと、まず液晶画面とVRでは、プレイに対するアプローチが真逆だったのよ。

 

例えばレースシムの操作ミスとして、液晶は怖さが無い分、無駄にアクセル踏みこんでのコースアウトが多いのよ。

 

それがVRだと、コース幅や奥行き、更に高低差等様々な要素で距離感が掴みやすくなる分、スピードに対する怖さも脳に伝わるので、早めにブレーキを踏んだりアクセルを緩めたりしてしまうのさ。

 

つまり液晶ではオーバースピードに気を付けながらタイムを稼ぐのに対し、VRはどこまでコーナーへ突っ込んで行きながらアクセルワークを熟す様に、実車同様の挑戦が出来るって訳。

 

実際ビギナーである嫁さんと娘がグランツーリスモ7をプレイしたら、液晶ではスピードの出し過ぎによるコースアウトで真面に一周走れなかったのが、VRだと二人ともキレイに一周走ることが出来たのさ。

 

つまりそれだけ実車に近い感覚で運転が楽しめるのよ。

 

また初代VRでのグランツーリスモスポーツでは、プレイ自体が限られたメニューのみVR対応だったけど、今回はオンラインを含むほぼ全てがVRでのプレイが可能という神対応。

 

なのでグランツーリスモ7をメインで検討しているのなら、間違いなくPSVR2はオススメだね。

 

レースの楽しさももちろんだけど、他にもバーチャルとはいえ高級車の運転席に座れちゃうのは、車好きなら感動ものだよ。

 

あとVR酔いについてだけど、これは「酔う」「酔わない」「慣れる」と、様々なレビューを見ても意見がバラバラで、実は自分もこの酔いについては、価格同様に購入前に悩んだのさ。

 

もともと一人称ゲームでも3D酔いするタイプだし、初代VRでも10分持たないくらい激しい酔いを経験していたから心配だったけど、これはハッキリ言って個人差があるので「買って試すしかないよ」というのが結論かな。

 

因みに自分は、購入直後と翌週末にプレイした時は全然酔わなかったけど、購入した翌日の朝は凄く酔ったのよ。

 

これは多分だけど、翌日朝は二日酔いで体調が悪いのが影響したのかも。

 

つまり自分場合は、体のコンディションによって酔う酔わないが出るみたい。

 

ただ初代では相当酔っていたので、それを考えたらVR2は全然楽。

 

この辺りは、解像度の向上と視点トラッキング機能の恩恵もあるのかもね。

 

因みに購入した日は外食先で飲んで帰って来たので、プレイした時はリアル酔っ払い運転だったんだけど、逆に酔っていたのが功を奏したのか全然平気だった。(笑)

 

あとグランツーリスモ7で酔い難くするコツとすれば、視点移動をやたらとせずに、運転する時の様に道路の先一点を見つめながら走るのがいいかも。

 

初めての時はつい感動してメーター周りや左右の景色を見がちだけど、これやってると、間違いなく即酔ってくるよ。

 

と、こんな感じでグランツーリスモ7を楽しんでいる日々だけど、先にも述べた様に、現時点でプレイしたいゲームがないのであれば、無理をしてまで買う必要は全くないね。

 

今回、初代の時と違い発売直後でも在庫が余っているのは、価格はもちろんだけど、それ以上にコンテンツの少なさも理由の一つかも。

 

実際初代PSVRも最初は盛り上がったけど、その後は魅力的なコンテンツが少なかったことから、気が付いたらVR自体が部屋の片隅で埃被る状態だった人って、結構多いと思うのよ。

 

だからこそ、悩んでいるなら無理は禁物。

 

あっ、でも買うべきタイプの人がもう一つ、大人向け動画が好きな人はアリかも。

 

様々なレビューを見ると、かなり凄いらしいね。

 

残念ながら我が家では、見つからない様にして観る環境も勇気も無いので、VR2はもっぱらグランツーリスモ7専用だけどね…。