クラウドファンディング「マクアケ」支援での勝敗は…
10勝17敗10引き分け。
この数字、これまでに「マクアケ」で支援した製品の満足度。
クラウドファンディングって「おっ、いいかも」と思って支援をしても、結果としてはガッカリするケースが多いのよ。
早めに支援すれば、それだけ割引率が多いシステムだから、普通の買い物みたいに検討する時間も少なく、早割分の数量が残り僅かなんて時は、つい慌てて入金してしまう。
特に支援者が多い製品なんて、それだけで人気だからと、つい支援したくなるのよ。
でもね、改めて思うけど、17敗と微妙な10引き分けを経験した身としては、クラウドファンディングでの支援は、多少割引率が悪くなっても慎重にすべきだね。
因みに、ここで言う勝敗の内訳。
勝ち→価格や製品に満足し、日々気に入って使っている物。
負け→価格以下のクオリティで、買って大失敗だった物。
引き分け→失敗ではないけど、結局は不要だった物。
という訳で、これまでの支援品を勝敗別に、2アイテムずつ紹介していくよ。
巣篭もりを充実してくれるプロジェクターと冬のマストウエア
勝ち製品
アンカー社製家庭用プロジェクター「ネブラコスモス」
ネブラコスモスは4KとHD画質の2グレードで、1166人1億を超えという支援を集めたプロジェクター。
途中ダウンスペックのアナウンスの時には、かなりのクレームも出たけど、希望者にはキャンセルも受け付け、対応としてはしっかりしていたね。この辺りは流石大手メーカーのアンカーだよ。
自分的にはダウンスペックでも、かなりクオリティが高く、ハッキリ言って画質も音質も全然問題なし。
これのおかげで映画、Mリーグ、F1観戦等、日々大画面で楽しむことが多くなり、本当に大満足している。
そして、もう1つの満足品、エアロゲルジャケット「フェアリーノヴァ」は、-194度も断熱するNASA素材を使用した製品で、2000人超えの支援者を出したジャケット。
1月末に製品が到着してから、春頃まで実際に2ケ月ほど着用したけど、保温性や着心地などのクオリティがとても高く、殆ど毎日着るくらいマストアイテムになってくれた。
会社が若く、アパレル製品初めてという事もあってか、途中サイズの仕様変更で混乱を招いたことがあったけど、それらの対応はレポートを見る限り、かなり丁寧な印象だったね。
全く機能しなかった翻訳機と、全然涼しくない首掛け扇風機
負け製品
音声翻訳器「BABEL」
携帯扇風機「オール7」
96言語を「自己学習をし、人間の様に考えて翻訳してくれる」と謳っていた音声翻訳器「BABEL」は、ハッキリ言って全く使い物にならかった。
まず翻訳性能が全然ダメ。人間の様に成長するどころか、ハッキリ言ってその精度自体が子供並み。
スキャン読み取り機能も小範囲しか読み込めず、ポケトークと比べても、全くと言っていい程、足下にも及ばないレベル。
そもそも26,800円の一般販売価格で売られているのを見た事がなく、おそらく同じ工場で作られたであろう同等品が、アマゾンで1万円以下で売られている。
携帯扇風機「オール7」は、首に掛けるペンダントタイプで、服の中にも使えたり、更に強力な風量との紹介に惹かれて、8000人以上が支援した人気アイテム。
ところが、実際には音がうるさくて風量も全然弱くて駄目。まして服の中への使用なんて全然無理。つまり殆どの人が騙されて後悔した製品。
まあプロジェクト内容も読み返すと、合成写真での誤魔化しも多いし、そもそもメイン画面のキャッチコピーも「360°首にかけルだけ!」と、なぜか「ル」だけがカタカナというあり様。
支援者からの質問にも回答無視を決め込んで、かなりいい加減な海外の実行者だったね。
悪くはないけど、コスパ以下だった体温計と消毒器
引き分け製品
触れずに測れる体温計
コンパクトUVマルチ除菌器
この2つは、コロナ禍で反響が大きかった製品で、実際に使ってみて、最初は便利だと思ったのよ。
ただ、どちらも金額相当かといえば疑問。
体温計は定価8446円だけど、そこまでの精度じゃあないから、安いのでも十分だし、実際この製品自体も既に安く売られている。
使用環境によっては、2度近い誤差も当たり前で、メーカーもそこは認めている。
体温計で2度って致命傷だよね。そもそも非接触体温計自体、そのメーカーも精度が悪いけどね。
コンパクトUVマルチ除菌器の方は、効果の程は分からないけど、使うだけで安心感はあった。
ただ定価が6,830円だったけど、先日ホームセンターで見かけたら、まさかの1980円…
とまあ、クラウドファンディングは、こんな事が多いのよ。
実行者側も必ず「並行輸入品が」と、支援価格より市場に安く出回る可能性を記載しているし、あくまでも買い物ではなく支援だから、自己責任なのは承知の上。
でもね、ここまでの値崩れ感を見ちゃうと、そもそもの販売価格自体、かなり上乗せされた金額だったと疑わざるを得ないのよ。
という訳で、自分がいくつか支援して感じた事。
支援者の数や早割価格に左右されず、まずは本当に自分がそれを必要としているのかを、よく考えた方がいいね。
実際に届いたはいいけど、使っていない物(引き分け品)結構多いのよ。
他には、どんな実行者なのか、過去に出した商品に対する評価、どんな会社なのか等をある程度把握し、出来る事なら、誰もが知る大手メーカーや信用のおける国内の会社以外は、支援を避けた方がいいね。
クラウドファンディングって中国生産が多いけど、海外のメーカーが直で支援を募っていたり、国内の会社でも、中国の輸入品を横流しして販売するだけの会社は、間違いなくNG。
納期遅れも当たり前だし、支援者からクレームが入っても無視は当たり前。
なので、その様な会社に関しては、完璧な支援品が届くとは思わない方がいいね。
優良会社の見極めとしては、過去のプロジェクトでの支援者コメントや、それに対するメーカ側の対応を見れば、ある程度優良企業かが分かると思うよ。
それとその製品が本当に支援価格相当なのか、きちんと見極める能力も必要。
そう考えると、アンカーの「ネブラコスモス」は、支援価格以上で一般販売されているからとても納得している。
まあこれらは17敗したからこそ、気付いた事なんだけどね。
因みに今の段階で支援している商品はゼロ。
これまでは「いい」と感じたら即支援したけど、自分も少しは学習したから、今後は慎重にいくよ。
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