前回の続き





当時を振り返ると、反省すべき点がたくさんある。

社内の数字は良くなく、僕自身は常に資金繰りに追われていた。



従業員にはその状況を公にはしていなかったが、僕から滲み出る悲壮感や必死さは、隠しきれず伝わっていたのだと思う。



残ってくれている社員たちも、疲弊しきっているような状況だった。




なんとか年内を乗り切ろうと必死だったが、年末は仕事量も精神的な負担もピークに達していた。



幸いにも仕事自体は入ってきていたため、現場をこなすことで数字面には良い結果が表れ始めていた。





だが、あの年末は全員が本当にギリギリだった。





当時、入社5年目ほどになる信頼しているおっちゃん社員がいた。


今思えば彼の存在は大きかった。彼への信頼があったからこそ現場を任せ、なんとか業務を回すことができた。









そして、年が明けた。








1月2日、僕はあのおっちゃんと2人で「滝行」に向かった。




気温は1度、水温はほぼ0度という極寒の環境だった。



滝に打たれた狙いは、これまでのことをすべて洗い流すこと。





そして何より、僕自身の悲壮感や、そこからくる焦り、焦りゆえの従業員への接し方を根本から改めるためだった。



結果として、滝行に行って本当によかったと思っている。




体がきつすぎて、寒さと水圧の中で何も考えられない状態になった。





おかげで余計な雑念や煩悩が吹き飛び、頭と心がすっきりと整理されたのを覚えている。








そこから、会社の風向きが少しずつ好転し始めた。




自然と従業員の数が適正化されたことで固定費が下がり、会社としてより引き締まった組織へと変化していった。





一方で仕事は減ることなく、安定して回り続けた。





こうして暗闇を抜け出し、


会社は2月の決算を迎えることになる。





つづく