前回の書籍「トニーの俺行くし!!」に掲載されなかった幻の第5章の最終章 !!
ヒゲピカの松岡良和ことマッチャンとのインタビューの最終章で〜す!!
第5章
俺、インタビューに答えるし
(以下)
M:松岡
T:トニー
M:世界一周の旅に出て、吸収したことは?
T:スペインで見た、ギターを弾きながらダンスするような、動きのある感じのパフォーマンスは取り入れたいと思った。そういえば、ダンスで思い出したけど、世界から帰って徳島にいたとき、ギターのほかになんか取り入れたいと思ってん。で、タップダンスってカッコいいなって思って、ソールにビールの王冠をつけた靴を作って、タップダンスの練習をしてた時期があったわ。結局、「これ習得するころ、めちゃくちゃジジィになってるんちゃうの?」って、一日で辞めたけど(笑)。けど、いずれは座り中心のパフォーマンスばかりじゃなくて、立ちでのパフォーマンスもできればと思ってる。
M:ほかに、バスカーとして気をつけてること、成長していきたいことは?
T:お客さんがあまりに広がりすぎると良くないから、「もっと寄ってください」って去年の終わりぐらいから声をかけてるようになってんけど、それより「自分のパフォーマンスで寄ってこさせるほうがパフォーマーとしては良い」ってバスカーの友達に教えてもらって。「交通整備の棒みたいなのでやるとええで」とか、色いろとアイデアをもらって。確かにそっちのほうがカッコいいと思って……只今、誘導練習中です(笑)。あとは、大きな場所でも通用するようにしていきたいかな。この前、代々木公園のイベントに呼んでもらってん。そのとき友達が来てくれてて、路上では目の前のお客さんが近いからいいけど、そのイベントのとき僕の動きがすごく小さいっていうか、例えば1000円札を使うマジックをしても、後ろの人までは見えていないでーと意見くれてん。だから、大きい会場でも勝負できるようなパフォーマンスにも、今後はチャレンジしてみたいって思ってる。実際に30人規模のものと、300人規模のものとでは、まったくやるパフォーマンスが違うのが当然やから。
M:大人数に向けたパフォーマンスだと、必殺の“大盛り”があるのでは(笑)。
T:大盛り!!マスクだけやなくて、全身アヒルになるバージョンやろ。一回、保育園に呼んでもらってパフォーマンスしたとき、今日は子どもたちやからおまけや!って大盛りで行ったけど、もう、子どもたちヤバかったからなぁ(笑)。全身アヒルのスタイルで入場したときから、もう、子どもたちが目ぇキラキラさせて……。まぁ、大盛りは見れたらラッキーな、プレミアムバージョンってことで(笑)。
M:けど、アヒルのマスクの下が私服っていうのも、なんか間抜けでいいね。
T:そうやろ(笑)? なんか、大盛りが定番になってまうと“スターダック・トニー”の“トニー”の部分が無くなってしまうような気がして。けど、最近は私服もちょっと凝ってみようかなって思ってはいる。そういえば大道芸の友達と話しをするとき、見栄えのこだわりの部分についての話をしてくれたりするねん。それって、聞いていても興味深くて、例えば、荷物入れるのもスーツケースは見栄えが悪いからやめて、ちゃんとした道具箱を買ったほうがいいとか。……ここでまた福沢諭吉さんがフルスロットルで追ってくることになってしまうねんけど(笑)。雰囲気作りというか、見栄えというか、そういうことでパフォーマンスも向上するのは確かだと思うし。世界一周中はまったく気にしてなかったけど(笑)。そういえば以前、Twitterで僕のことを、“新種発見”って誰かがつぶやいててんけど、その言葉、意外に嬉しかった。でも、実は意識して独自性を発揮しようとはあんまり思っていなくて、旅や普段の出会いで面白いなーと思ったものや、自分の閃きを形にして、自由に進みすぎたらこうなってたみたいな(笑)。まぁ、とにかくチャレンジの日々です!
M:では最後に改めて、これからの夢や展望を聞かせてくれる?
T:とにかく、その時々の自分に、いつも素直でいたい。バスカーというかパフォーマーになるって決めて、ギターもアンプも買って、マジックも新調し、ベルとか効果音まで取り入れて……。そういう音とか見た目も変わったかもだけど、なによりも根本的な気持ちの部分が変わりだしたと思う。今、パフォーマンスをやってる時が何よりも楽しい!だからこそ、スターダック トニーとして、パフォーマンスで、より多くの人を笑顔に出来たらそれ以上のことは今はないかな。夢というより目標はハワイに住む
M:41歳までに本を出版したいって奔走してた時、“本を出版して初めて世界一周の旅が終わる”って自分を鼓舞して頑張ってたけど、実際にこの本が出版されて、ようやくトニーの世界一周の旅は無事に完結したって感じなのかな?
T:そのころの気持ちでいえば、これで無事に完結はしたかな。でも、世界一周から帰ってきた時と同じで、この出来事も人生という旅で考えたら、普段の喜怒哀楽と同じように人生のひとかけら。これからも人生という旅は続くやんか。けど、実は言ってなかったことがもうひとつあって、41歳までに本を出したいって考えているときに、「いつか本を出版することができたら、人生を変えた日本の最南端の島、沖縄の波照間島に戻ったらいったいどんな気持ちなるんやろう?」自分の人生を変えたあの場所に戻ってみたい。ニシ浜の白い砂浜に寝っ転がって、満天の星空に架かる天の川をまた眺めてみたい。
(波照間島での出来事は書籍に書かれています。)
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