南オセチア共和国でロシアへの編入をめぐる国民投票を実施へ

2022年3月31日, 08:08 (更新: 2022年3月31日, 17:04)

 

南オセチア共和国のアナトリー・ビビロフ大統領はロシア連邦への編入を決める国民投票を実施する必要性を表明した。

ビビロフ大統領は「ソロヴィヨフ・ライブ」のプログラムに出演した中で、次のように発言した。

そもそも南オセチア共和国の憲法にはすべてが限りなく明確に規定されている。我々は当然ながら国民の意見を聞く必要がある。つまり、国民がロシアへの編入について、どのような意見を持っているかを明確にするということだ。

大統領によると、国民投票の実施は比較的スムーズに遂行できるという。ロシアへの編入は南オセチア共和国にとって「世紀の夢」であると大統領は強調した。南オセチアでは4月10日に大統領選が予定されており、国民投票はその後に実施される見通し。

また、ウクライナ危機について言及した中で、情勢は2008年に起こった南オセチア事変と酷似しているとビビロフ大統領は指摘した。2008年にロシアは南オセチアがグルジア(ジョージア)からの独立を目指して軍事衝突に発展した際、この衝突を和平交渉へと持ち込み、南オセチア共和国の独立を承認した。その上でロシアがウクライナで進める特別軍事作戦が成功すれば、「これは我々にとっても共通の勝利となる」と指摘した。

 

 
 
<米政府によって政権転覆させられたウクライナの今の姿を見て、危機感を感じた南オセチア共和国政府は、ロシアに編入することを希望しました>