<酸性雨の「恐怖」を覚えていますか? 地球温暖化ヒステリーが降り注いでいます>

1970年代から1980年代にかけて、中西部にある電力会社からの排出物が湖や森林への被害をもたらしたという「酸性雨」の大騒ぎがあったのを覚えていらっしゃるでしょうか?もしそうなら、この問題を研究するために1980年に開始され、5億ドル以上の予算を費やし、10年に及んで行われた、全米規模の酸性雨評価プログラムの研究結果を聞かれたことはあるでしょうか?

恐らくないでしょう。

それが判明したときには、これらの広範な恐怖はほとんど根拠のないことが証明されました。なぜなら、目立った影響を受けたのは、標高の高い場所にある1種類の樹木だけで、湖の酸性度は自然の原因に辿り着いたからです。調査を行った科学者たちは、「決定的な証拠は見つからず、問題は考えられていたよりもはるかに複雑であり、他の要因が組み合わさって樹木に害を与えていた。因果関係の解明は困難であり、不可能なケースもあった」と報告しています。

このプロジェクトに携わったノースカロライナ州立大学の植物病理学者であるロバート・ブルック氏は、次のように述べています。「もしあなたが環境志向であるなら、心配ネタを見つけるでしょう。騒ぎ立てる理由をなにも見つけられなければ、その志向を貫くためにも多くのことを見つけることでしょう」

レーガン・ブッシュ政権は、結果が出る前に酸性雨法案を提出することを拒否しましたが、完全に好都合なこの危機を無駄にしないようにするため、環境保護庁を通じて規制の基礎はすでに確立されていたのです。

ジョン・ハインツ上院議員(共和党/ペンシルバニア州)とティモシー・ヴァース上院議員(民主党/コロラド州)は以前、環境問題をビジネスチャンスに変える道筋を提供する「プロジェクト88」を共同提案していました。メディアに煽られた酸性雨に対する警鐘は、過剰な二酸化硫黄(SO2)クレジットの売買市場を創設するため、新たな「引当金取引」法案の大きな基礎となり、プロジェクト88は1990年の大気浄化法となったのです。

▼炭素排出抑制の取り巻き:エンロン社やアル・ゴアとその仲間たち

二酸化炭素 排出権市場の大物トレーダーのひとつがエンロン社でした。1990年代当時、エンロン社はエネルギー事業の多角化を進めており、ロシア以外に存在する最大の天然ガスパイプライン、巨大な州間ネットワークをすでに所有していました。しかし、天然ガスは石炭との競合が難しくなっていたのです。

1988年に当時のアル・ゴア上院議員が議会の公聴会で行った、有名な地球温暖化に関する誇大広告は、エンロン社にとって夢のような好機と捉えられました。結局のところ、二酸化硫黄のキャップ・アンド・トレード市場が確立されていたので、すでに気候危機の原因とされていた二酸化炭素についても同じことをしてはどうだろうかとなったのです。天然ガスは石炭よりもCO2排出量が少なく、さらに、彼らはワシントンのどこに行けば助けを得られるかを正確に知っていました。

エンロン社のケン・レイCEOは1997年8月4日、ホワイトハウスでクリントン大統領、ゴア副大統領と会談し、来る12月の京都会議に向けた戦略を準備していました。京都は、エンロンが必死になって議会に支持を求めていた炭素市場の創設に向けた第一歩だったのです。

そして、彼らはロビー活動を行いました。1994年から1996年の間に、エンロン財団はザ・ネイチャー・コンサーヴァンシーに100万ドル近くを寄付し、ピュー・センターおよびハインツ財団と共に、科学的な反対意見を持つ人々への攻撃を含む、精力的で成功した地球温暖化恐怖キャンペーンを展開しました。ちなみに、テレサ・ハインツ・ケリーが率いるハインツ財団は、アル・ゴアの議会公聴会の証人であるNASAのジェームズ・ハンセン氏に25万ドルの賞金を惜しみなく提供しています。

 

 

Nobby Raelian

マイトレーヤ・ラエルのコメント:

メディアや権力者たちは、人々をコントロールするため常に恐怖を生み出そうとしてきました。戦争、侵略、酸性雨、2000年のコンピューターバグ問題、エイズ、SARS、そして現在は新型コロナです…。結局のところ、これらの広範な懸念は、ほとんど根拠のないことが判明しているのです。

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