ワクチン広場
ワクチンに対する「不安」・「疑問」の声をよく耳にします。
それはワクチンについて「まだよく知られていない」という現状、特に日本では正確なワクチンの情報が行き届いていない事が原因の1つかと思われます。故に医師の立場として、もっとワクチンの「正確な情報」を伝えていこうと考え、このブログを立ち上げた所存でございます。
子育て中のパパママ目線から、また医師や医療関係者目線からと、あらゆる角度から予防接種について記載していきます。それに対する皆さまからの疑問や質問、また医師、医療関係者の方からのコメントが行き交う「交流の場」となることを胸に描いてこのブログを進めていきたいと思います。
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ワクチンに関する情報を何から得て居られますか?

情報を得るには、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのほかにインターネット、SNSなど情報源が沢山あります。以前、コロナワクチンを接種した女性アナウンサーが、「私、接種後に37.3度になり大変でした。」というのを聞いて、37.3度は正常の体温ですし、こんなことを言われると必ずそう思う人が居るなぁと思っていました。2回目に来られた方で37.3度になったので解熱剤のみましたと言われる方に尋ねたら、テレビでアナウンサーが言っていたと言われるので、テレビの影響の大きさに改めて関心を持ちました。アナウンサーは何気なく発言したのでしょうが、出演していた周囲の人がそれに共感を持ったことで、影響が大きくなったのだと思います。正しい情報を出しているのは、行政のホームペイジであったり、私のような情報発信ですが、往々にして情報の発信が遅いし目立ちません。接種に積極的な方は効果の情報に関心があり、情報の検索もそうなります。躊躇する気持ちがある人は副反応に眼が行きます。正しい情報にたどり着けばよいのですが、情報の中にはアナウンサーのような一人の体験で、37.3度は発熱なしとして接種を行うのですが、それを病的であるというだけでなく、内容は不明ですが大変だったとつけることで、聴いた人は大変な条件にしてしまうのです。個人の経験、本当に因果関係があるかどうかもわからない情報だけで思い込んでしまう人が居るのです。ワクチンに批判的な、反対の立場をとる人もいます。最近は、そのような方々が出される情報が多くなっています。政治的信条、宗教上の信条なども反対の方々の背景にはあります。フェイクニュースで、それは嘘ですというと、だって●●博士が言っているのですよ。と言われるので、博士だから何でも正しく知っているとは限りませんよ、僕も博士ですよ というと、エッ先生も偉いのですか?と言われるので博士だから偉いということはなく、嘘ついている博士は一杯居られますよと話したこともあります。誰が何も目的で情報発信を出しているのかを読み取って利用して頂きたいですね。私は、疾病予防にワクチン利用は有用であることを理解してもらいたくて発信をしています。

新型コロナウイルスワクチンを躊躇されるのは何故?

今までのワクチンに対しても躊躇されたり、反対・否定される方はありました。その方々も自分の子どもや家族を大事にされている結果なので、お話を伺い、説明をして解って下さると方針を替えられる方も少なくはありません。よく、不妊になる、自己免疫病になる、将来がんになると言われる方が居られます。その根拠を伺うと、中には理由を仰る方があります。ワクチンに胎児の成分が入っていると言われます。恐らく風疹ワクチンのことを言われているのだと思います。ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖しません。ウイルスの増殖が好い細胞はウイルスの種類で異なります。北欧で妊娠中絶をした胎児が中絶をされた方に断りなく、胎児の肺からの細胞を継代培養して風疹ウイルスの増殖が好いのでそれを利用してワクチンの基になるウイルスを作ったのは事実です。でも、細胞の成分がワクチンに入ると細胞に対する抗体ができるので除去しています。それが原因で不妊になることはありません。動物の成分が入っていると言われる方もあります。ワクチンの安定剤としてゼラチンを使った時代があります。ゼラチンは豚の物を使ったのですが、イスラムの方からそれを理由にワクチン拒否をされる方が出たのですが、ゼラチンは豚の成分が無いほどに精製されているということでイスラムの信者が多い国でも接種が行われ、今は用いられていません。ワクチンには細胞性免疫を誘導する為にアジュバントが入っているワクチンがあります。それが自分の体の成分に対する抗体を誘発するので自己免疫病になると言われるのですが、今までの処、そうはならないと証明された論文も沢山あります。ウイルスの遺伝子が人間に発がん性を持つという方があります。ポリオの生ワクチンを猿の腎臓の細胞で生ワクチンを作りました。猿に感染を起こすアデノウイルスSV40がサルに悪性腫瘍を起こす可能性があり、ポリオ生ワクチンに入っていると人にがんを作ると心配された時代があります、入っているとワクチンとしては使いませんし、SV40は人に発がん性がないことが証明されましたし、今はポリオの生ワクチンがありません。何処かで原因になりそうな危惧されたことが、明らかな原因のように伝えた人が居て、それが知らない人に恐怖を与えていることもあるようです。どれくらい根拠として正しいのか、それもよく調べて下さると判断も違うだろうと思います。

ワクチン接種時の問診

予防接種をする時に、予診票に記入をして頂き、更に問診をします。コロナウイルスワクチンだと、何か基礎的な病気があるか、今日の体調は、2回目以後であれば前回の接種時後の様子はどうであったか、2週間以内に他の予防接種を受けていないかなどです。今回、市から電話を受けて、新型コロナウイルスのワクチンを接種した方が2週間以内に日本脳炎のワクチンを接種されているので事故報告を出す様にとのことでした。6歳の方で、4月5日にコロナウイルスワクチン1回目を当クリニックで受けて居られます。予診票にいいえの処にチェックが入っていて、問診にもいいえと答えて居られます。ところが3月26日に日本脳炎ワクチンを接種されていたのです。当クリニックにとっては過去に来られた方ではありませんでした。母子健康手帳を確認して定期接種での漏れがある場合には、それを告げるようにしています。また、任意の接種のワクチンでも接種を受けた方が好いと考えているワクチンについては、罹患したか否かをきいて、私どもの処でなくても良いので受けるようにとお勧めをします。その場合にはコロナのワクチンは前後共に2週間以上を空けるようにお話をします。2週間以内に他のワクチン接種が無いと言われると、過去のワクチンの接種歴をみますが接種日を確認はしていませんでした。日本脳炎ワクチンは推奨されているのは3歳で2回、4歳で1回ですが、日本脳炎ワクチンが最近は発売が中止になり出てくるようになりましたが潤沢ではないので、予約を受けて納入されれば連絡してきてもらうというのが多くの医療機関のやり方になっていました。連絡を受けて行かれたのかもしれません。私共だと2週間以後でなければ新型コロナは接種できないとか新型コロナの方を優先して、2回目接種後2週間以上開けて接種をすることを薦めているのですが、おそらく新型コロナについては付言はなかったのでしょう。今日から、私は最後に接種を受けたワクチンは何ですかと聞くようにしてみました。お母さん、覚えていない方がありました。問診の確認は難しいなと思います。最近接種を受けたなと思ったら、御自分で確認してくださると助かります。

5~11歳の新型コロナウイルス感染症対策のワクチン接種について

多くの親御さんの御意見を伺っていますと、副作用がなければ問題なく接種をしますと応えられる方が殆どなのですね。ワクチンの重要性は理解されているのかな?と思います。副反応を子どもに与えることと、得られる利益の差が結審に到らないのだと思います。世のなかで何かを得ようとすると何かを失わなければならないというのが原則的な事実です。尤も、全く無償で頂くことはあるのですが、それでも何かお返しをと考えたり、貰ったからにはと義務感を持ったり、それも考えようによっては負担ですね。今のワクチンは新しいからわからないことが多いとよく言われます。確かに、ウイルス感染に対するワクチンとしては初登場ですが、20年以上、改良がくわえられてきているのです。RNAには1本鎖、と2本鎖がありますが、2本鎖だと自然免疫への刺激になりやすく、工夫に工夫を重ねて1本鎖にされました。一度DNAn御情報にしてメッセンジャーRNAを作らせているのです。また、何かに包まなければRNAを注射してもワクチンとしては成り立ちません。抗原性のない資質の薄い膜、それもイロイロ組み合わせることで中に包み込んだRNAの機能にも悪影響を与えないように、結果として今の形になったのですが、自然免疫を刺激しての、色々の今解っている副反応があります。それを今後軽減する工夫が必要なのでしょう。理論的な事、ワクチンの形にする工夫は決して新しくないことも事実なのです。日本は発熱ということに敏感ですね。発熱、解熱剤反射的にお飲みになる方が多いのですね。37.5℃以上を呈する(外国は液加温ではなく口腔温です)が、その率はかなり高くなりますが、解熱剤を必要としたという頻度になると随分低くなります。1~2%なのです。外国の治験を読むと日本の日常感じている差を色々な面で感じます。日本では大人でも37.5度になったから飲んだ、中には37土台になったから飲んだと言われていて、接種受けた人からの発熱の本当の頻度は出すのが難しいなと思います。前に書きましたように、私は外国の論文(治験)からはメリットの方がはるかに大きいと思っています。

5~11歳の子どもに新型コロナウイルスワクチンは必要ですか?

上記の文章はよく受ける質問です。私の答えは「はい、必要です」です。その理由を書いてみましょう。

 パンデミックの対策は、病原体の感染経路を明らかにしてそれを可及的に遮断することを行い、感染拡散の時間を可及的に遅くしながらその間にワクチンを開発して、流行の終焉を図るというのが基本です。ソーシャルディスタンスというのがその最初です。ワクチンが出来たら、可及的に短い期間に数多くの人に接種をして、ウイルスに感受性のある人の数を減らすことです。子どもの世界にウイルスが侵淫してしまいました。子どもの生活空間はもともと密です。ソーシャルディスタンスもとり難い集団です。この感染リスクを減ずるにはワクチンは必須です。子どもは軽症だから罹患しても併記のように仰る方がありますが、第5波まではなかった子どもの高熱や、重症のお子様の入院が増えています。大人よりも重症者の頻度が少ないけれど、現場の事情は大変です。予防はするに越したことはありません。

また、変異は起こります。何時も軽症とは限りません。将来の発症を抑えることは必要です。だから基本的にワクチンで予防は大事です。すでに、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖が行われており、子どもの生活維持に問題も生じています。

 ワクチンが安全かということですが、治験や既に行っている子どもへの事情では、接種を控えるほどの大きな問題は出ていないと判断できます。だから、私の答えは、予防接種は御受けになってくださいです。いろいろ情報発信継続します。

 

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