ワクチン広場
ワクチンに対する「不安」・「疑問」の声をよく耳にします。
それはワクチンについて「まだよく知られていない」という現状、特に日本では正確なワクチンの情報が行き届いていない事が原因の1つかと思われます。故に医師の立場として、もっとワクチンの「正確な情報」を伝えていこうと考え、このブログを立ち上げた所存でございます。
子育て中のパパママ目線から、また医師や医療関係者目線からと、あらゆる角度から予防接種について記載していきます。それに対する皆さまからの疑問や質問、また医師、医療関係者の方からのコメントが行き交う「交流の場」となることを胸に描いてこのブログを進めていきたいと思います。
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2018年09月30日(日) 15時34分41秒

ムンプス(おたふくかぜ)とワクチンについて

テーマ:+ 情報化時代と新しいツールたち

NHKの朝ドラ「半分・青い」が先週土曜日で終わりました。このドラマの御蔭で全国的にムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)の接種希望者が増えたのだそうです。私のクリニックでは、以前から1歳の麻疹風疹、水痘ワクチン接種の際におたふくかぜワクチンを接種することをお勧めしていたので1歳での接種率は高いので、この変化は実感していません。病気全体の中で、予防接種で予防できる病気は限られています。その病気にかかると命の危険があったり、重症になる、合併症の頻度が高い、後遺症が問題になる、などが疾病の方に特徴があり、ワクチンで、その病気を発症することが予防できる、全てのワクチンで全く副反応がないものはありませんから、当該ワクチンによる副反応の頻度は低くて、たとえ生じても健康被害は小さい、明らかに自然に罹患するよりもワクチン接種によりメリットが大きい、そして経済的負担が疾病罹患に較べれば小さいということでワクチンが導入されることになるのです。おたふくかぜは、耳下腺、顎下腺、舌下腺という唾液腺が腫れるので、全部腫れると、お多福のように見えるので病名の由来になっているのですが、頭痛、嘔気、嘔吐を伴い、髄液検査をすると髄液内の細胞増多、蛋白増加が認められて髄膜炎と診断される状態を来すことがあります。凡そ6人に一人と言われています。幸いにして軽症の人が多いので自宅で様子を見ることもありますが、入院の原因のほとんどは髄膜炎です。髄膜炎の症状がなくともウイルス学的検査をするとウイルスの存在が証明されるのは60%以上なので、おたふくかぜに髄膜炎を合併するのではなく、もともとおたふくかぜと言う病気は脳内にウイルスが入る病気であると理解されています。そのことは、ワクチンを考える場合にも重要で、以前はウイルスの遺伝子型によって髄膜炎を起こしやすい型とそうでない型があるのではないかと考えられていましたが、今は同じ型でも病原性が異なる株がありますので、髄膜炎を起こす発症機序や株による違いが何位に因るのかを解明する必要はあります。私も、ムンプスワクチンに因る髄膜炎の患者さんを診たことがありますが、ワクチンに因る発生頻度もゼロではありません。ワクチンでは発生頻度は0.1~0.01%自然感染よりも低頻度なので接種の意義はあると判断されます。NHKテレビの主人公が罹患したように難聴の発生頻度も恐らく皆さんが予測されているよりは高頻度です。聴力の軽度低下からほとんど聞こえないまで様々です。また、両側は少ないと思われていましたが、昨年からの耳鼻咽喉科学会の報告などをみるとそう稀とも言えないようです。髄膜炎よりも、難聴の方が後遺症であるだけに問題は大きいとさえ言えましょう。精巣炎、卵巣炎も稀ではありません。今は任意接種の為に接種をされる人が少ないのが現実です。ママたちは、しばしば「他の人たちはせっしゅされていますか」と聞かれています。他の人が遣れば自分も受けるということのようです。難聴になられた方は皆さん困られていますし、親御さんはワクチン接種しなかったことを後悔されえ居ます」と話しています。ドラマには主人公のスズメさんにはリツ君と言うサポートしてくれる男性が居ましたが、全ての人にリツ君に相当する人がいる訳ではありません。ぜひ、ワクチン接種を考えてください。

 

 

2018年09月18日(火) 00時09分49秒

肺炎球菌ワクチンについて

テーマ:+ 情報化時代と新しいツールたち

肺炎球菌ワクチンが日本で用いられ始めて約10年になります、世の中はそれでどのように変わったでしょうか?肺炎球菌は型が93あります。その内の幾つかの型は、重症の感染症をおこします。そのような型を高度侵襲性と呼びます。最初7つの型がワクチンに用いられて、ついで13になりました。肺炎球菌による髄膜炎や肺炎、中耳炎が減少し軽症化したことは医療の現場では実感している処です。ワクチンに入っている型への有効性は100%と言えるくらいです。ただ、ワクチンに入っていない型のいくつかが増えているので、今後はこの型に対しての対策が必要です。肺炎球菌は早い場合には生後数日にして住み着いてきます。病気を起こしていない状態では保因者と言いますが、その際に強毒の型の保因者になると発病につながるのですが、予防接種で保因者になることが防げるのです。ひいては発病を免れることが出来るのです。子どもが保育園や集団生活に入る前に予防接種を受けることは大きな意味があることが判ってきました。また、集団で予防接種を受けていると強毒の型がワクチンを受けていない人にも広がることが予防できるのがわかりましたので、なるべくたくさんの人がうけることが免疫の弱い人や病気のためにワクチンを受けられていない人にも護る効果があることになります。2か月で予防接種を開始し、1歳で4回目を接種することをなるべくたくさんの人が行うことは大事であることが確認されてきています。

2018年06月03日(日) 11時10分35秒

沖縄での麻疹流行で麻疹・風疹混合ワクチン(MR)が品薄になる!

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台湾から来た麻疹罹患者が沖縄で他の人に感染させて、二次、三次的に感染が拡大して沖縄から名古屋、福岡、東京などに患者発生が起こりました。名古屋ではcワクチン接種例のない中学生、福岡では未だ定期接種時期に達していない乳児が発病し話題になっています。免疫を獲得している人は発病をしないので、免疫を可及的に沢山の人に獲得させることが患者拡大の対策になります。企業によっては、ワクチン未接種者に一挙にワクチン接種を開始したり、マスコミは成人への接種をするように呼び掛けています。ワクチンが潤沢にある場合には、それは良策です。このような機会に出来るだけたくさんの免疫獲得者を得れば以後の流行は起こらないでしょう。ところが、実際は事情があるのです。

現在、毎年生まれる子どもの数は大よそ100万人です。定期接種として、1歳と就学前の1年間に行われています。年間に200万本は必要なのです。接種率は100%ではないのですが、多少の余剰がありますが、外国からの移住者、帰国者、過去の定期接種漏れ者などにも需要があります。ワクチンは製造されて、製品化されて国家検定をうけるので、短期間に大量のワクチンを増産できるわけではありません。今回のように臨時のワクチンの受容が高まる場合に、即座に増産できないのです。では日ごろから急場に応じられるように過剰に製造しておき備蓄することが出来るかとなると、製造業で売れるという確証の無い量を抱えることは企業にとっては大きな負担です。予防接種事業としては、定期接種を破綻させてまで臨時の受容に応じることは問題が大きくなります。そこで出荷調整を行い、定期接種の制度を確保しながら、受容に徐々に応じていくことになります。私共、小児科医からみると、成人の麻疹患者さんよりも乳幼児の患者さんの方が罹患した場合に生命の危険が大きいと考えています。現在の罹患も、将来の罹患も阻止できる1期での接種は確保したいものです。今の成人の中には、ワクチン接種が制度化する前の人、制度化されたが1回接種で、受けた人と1回も受けていない人、2回接種になり、1回も受けていない人、1回しか受けていない人、2回受けた人、が存在します。麻疹は、罹患率の高い病気で下から、ワクチン接種が制度化される前の人のほとんどは罹患して居られます。制度化されてから接種を受けていない人は、当時の両親、2回接種になってから、平成19年から5年間、高校3年生で2回目の接種を制度化しましたが、そのときに接種を受けなかった人は本人の責任で接種漏れになっているのです。或る意味、自己責任なので本人が罹患する予防は自己責任です。小児の定期接種はハイリスクグループであり接種を受ける権利を持っています。護るべきは弱い人優先です。今行われている出荷調整、定期接種優先は病むを得ません。とはいうものの、接種を十分受けえ居ない人が居るのですから、対策は必要です。苦になり公的機構を作るなりして、それがワクチンを買い取る確約をして企業に備蓄させて流行時にそれを利用する制度をつくれば問題は解決するのではないかと思います。今でも、定期接種以外の人でも接種できる量はありますので、ハイリスクの人から定期接種以外のひとにも粛々と接種を行うことで、応じていくことしかできないと思います。熱しやすく冷めやすい日本人のこと、平時に行うことを大事にしていきたいものです。

 

2017年12月31日(日) 02時04分47秒

ヒトパピローマウイルスワクチンについて今どのように考えるか?

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つい最近、イギリスで出版されているNatureという科学雑誌がありますが、村中さん後云われる方が表彰をされました。村中さんは、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVと略します)が日本政府が、副反応の報告を受けて、強く勧奨しないとしているのに対して、科学的にワクチンを強く関しないという根拠がないとして社会的に活動をされて、科学的に活動したという理由によるものです。国がこのワクチンの副反応を調べるために血球班を作り検討させていますが、ワクチンにより神経学的影響が起こるという主張をされている信州大学の教授が報告している内容が学術的に誤っていると論を張られたのですが、教授が名誉欲に駆られて学樹的に根拠のないのに、研究内容を正しくない内容を発表したと書かれて、内容については争わないが誹謗中傷をして名誉をきづ付けた部分について告訴をされていて裁判が進行中です。厚生労働省も教授の班の報告内容から学樹的根拠は肯定も否定も出来ない旨をホームペイジに書いています。日本の学十ツ団体は、17の学会が、このワクチンの接種を推奨していますし、國に強く勧奨することに戻すことを提唱しています。この学術団体は村中さんの活動がなくとも、同じ姿勢をとったと思います。一般の方々は、村中さんの活動によってワクチン接種を積極的に行っていると言える状況にはなっていません。このワクチンはイギリスの会社からのサーバリックスというワクチンとアメリカの会社からのガーダシルというワクチンが出ていて、サーバリックスは子宮頸がんの原因になる2ルの型のウイルス、ガーダシルは同じ2ルの型のウイルスと尖形コンジローマという外陰部にイボをつくる2つの型のウイルスに対するワクチンになっています。世界的には、子宮頸がんの前癌状態の予防に100%に近い効果がある、尖形コンジローマにも有効性が確認できているとされています。効果があることに異論を唱える人は少ないと思います。他方、日本では神経症状や自律神経系のバランスを壊した人などが、ワクチンによる副反応であるとして訴訟を起こしています。他方、國が作った研究班の疫学を調べている汎血球の結果は、同じ症状を訴えている人は、予防接種の接種を受けた人とそうでない人とには発病率が変わらないので、ワクチンの副反応である可能性は低いとしていますし、名古屋市でお行われた調査でも、むしろ接種を受けていない人に多いという結果でした。WHOも日本に対して、予防接種を推進することを勧告しています。一年間に約3000人の人が子宮頸がんにより死亡し,約2万人の人が新しく発病していると言われています。予防接種を推進しても、この数が減るのは接種を受けた人たちが発病する年齢にならなければ数が減るわけではありません。予防効果を実感できるには時間がかかります。未来を支えてくれる若者の健康を確保するにはワクチンを接種する方が明らかに良いと接種推進を唱える側は申しています。私も接種をお勧めする立場をとっています。ワクチンの個副反応には重篤なものであることが起こる頻度は極めて低い、子宮頸がんは確実に低率になると考えているのです。村中さんの活動は正しい行為であると外国の科学雑誌が認めたのは、日本の一般の人には影響が大きいだろうとは思います。是非、推進側の意見を確認されて接種を受けられることをお勧め致します。

2017年08月26日(土) 01時13分08秒

水痘ワクチンは帯状疱疹予防にも有効です

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水痘ウイルスは感染するとその人の体の中に一生存在します。神経節の細胞の中に潜んでいて、免疫が低下した時などに神経を伝って皮膚に病変を起こしたのが帯状疱疹です。子どもでも時に見られますが、高齢者では頻度が高く、しばしば酷い神経痛を伴います。高齢者に水痘ワクチンを接種をして免疫を強化してあげると帯状疱疹の発症予防になります。以前は高齢者は水痘に罹患した孫に接触をして免疫を強化できる機会がありましたが子どもに水痘ワクチンが定期接種として2回接種されるようになり子どもの水痘は9割減りました。免疫が強化される機会がなくなったことで帯状疱疹の増加が危惧されています。水痘ウイルスに対しての細胞免役が低下すると帯状疱疹が発症してくる可能性が高くなります。細胞免役があるかどうかの診断にはワクチンを作られた高橋理明先生が作られた水痘イルスの皮内テストを行うと24時間後の判定で判断できます。意外にこのことを御存じない医師が多いのですが、私は何時でも出来るように準備しています。高齢者で予防接種を気にされる方はこのテストで陰性であれば接種をなさればよいと考えています。老健施設などで積極的に行っている処もあるそうです。ワクチンは子どもだけではないことの例です。高齢者の型にお勧めの情報です。

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