永遠の仔より


熱湯やけどの虐待、、痛ましい、、


実際に近年あって、命をおとしてしまった事件を思いだす、、



警察は子供から証言をとろうとするけど

他に証拠はないのだから、、


でも、子供が事実を言えるわけない


母親が恐ろしいし、

愛して欲しいから、、


母は、夫の不倫や暴力への鬱憤を子供にぶつけていた、、



その母親も何者かによってあやめられてしまう


普通だったら椎名桔平さんだけど

そんな単純ではないはず、、



椎名桔平さん


「子供だってな、自分一人で生きていくしかないんだ。誰もたすけちゃくれない。

大人だってな、自分がかわいいんだ」


胸に突きささる



中谷美紀さんの母親はずるかった


父親に何をされてるのかわかっていながら、なぜ娘に問いただす?

娘はちゃんと母親に助けを一度求めてるのに、助けてくれなかったため心を開かず怒りしかなかった


母親にも申し訳なくて、やっとの思いで打ち明けたのに、母は、笑って何バカな勘違いしてるの?や、

そんなバカげた嘘を言うなと怒り出し


ゆうき(中谷さんの役の少女)は、

私には誰にも救ってくれる人がいないの!と


たった一人助けてくれるはずの母親に見放されたその計り知れない絶望


父親が娘に歪んだ愛情をむけてしまうようになったのは、

母親が、何か気に入らないことがあるとすぐに、下の子弟をつれて、裕福な実家に逃げ込み

父親は常に自分を卑下していた


お風呂で涙する父親の背中を流して

抱きしめて励ましてあげようとした娘の優しさから、

それがきっかけであった


自分を受け入れてくれるのは、娘しかいないと

父親は娘への歪んだ愛にのめりこんでしまった





弟は過去の真実を全て知り、

全てなかったことにしようと

放火して自分も死のうとし母を殺してしまう


中谷美紀さんは、心が壊れ、一時的に子供にもどってしまう


六年生の時に、自殺未遂をしているけれど

ここでまた、ずっと我慢していた抑えつけていた思いが溢れだす


「疲れちゃった、もう嫌だよ

生きていくの嫌になっちゃった

いいことなんてなんにもない」


子供にもどった中谷美紀さんが電話で助けを求めたのは渡部篤郎さん


一晩部屋に泊め、シャワーを浴びさせ、

浴びたあと、全裸のまま中谷さんが出ていくと


渡部篤郎さんが立っていて、、


その目はなんともいえなかった


いやらしいとかではなく

気づいたらそこにいてしまったという感じ



中谷さんも、隠すこともなく、ぬれたままタオルも持たずに裸のまま渡部篤郎さんに無言のまま向き合う



ここの演技や場面をもたせたところは秀逸だと思う



六年生の時に、裸で海に入っていってくのを二人の少年はすでに見ていて、

僕らを救ってくれる人魚天使と二人は言っていた


大人になっても、ずっとずっと二人にとって彼女は特別な存在だった


渡部篤郎さんは、

女性の裸を見たいという欲望はあるのだけれど、

男性として機能しなくなってしまっていた、、


子供の頃、母親が男の人を連れ込むたび、押し入れの中でずっと握りしめていたから、、


なんとも切ない、、




ごめんと立ち去る渡部さんに

小さい声で待ってと中谷さん、、



石田ゆり子さんの赤ちゃんは流産


椎名桔平さんの小さい頃から傷ついた心を救ってくれるのは中谷美紀さんしかいないとわかり、


小さい頃から体のあちこちに、タバコを押し付けられたトラウマから

女性がタバコを吸うのを嫌いになってしまったのを知りながらあえてタバコを吸い自分から遠ざける、、



古尾谷さん、娘が母親に話したのでは?娘まで自分を拒否しているのでは?と

家中のガラスを割り、

自分を傷つけようとする、、


お前が俺を受け入れてくれさえすればいいんだと責めて暴れる、、


俺を助けてくれ、見捨てないでくれと

自分を痛めつける


鬱の人がこんな役を演じたらのめり込んで大変なことになる、とつい思ってしまう、



ゆうき(中谷さん演じる役)を守れるのは俺じゃない、お前しかいないと

何かにつけて、渡部さんが椎名さんに


父親を突き落としたのはそれぞれがお互いだと思っていた


ゆうきを守る資格があるのは、父親を殺した方だと思い込んでいた、、



ゆうきが働く病院に、上品なおばあちゃんが入院してしきた


夜寝れない時は、心の中に渦巻く醜いものを絵に書き出しているといい、ゆうきにうちあけた。


叔父から10歳の時から性的暴行を受けていたと


ずっと死にたいと生き、お酒もクスリもやめられない人生を歩んできた

40の時に、今の旦那さんに会い、刺そうとした、

止めてくれ、初めて、人にあのことを話せたと

自分を認めてくれ、自分も認めてあげることで、私の人生が意味のあるものになり、いきることがつらくなくなったと


あなたはありのままに生きていいの

許されていいの

自分を責めちゃだめ

生きていいの

あなたは、生きていいのよ

と中谷さんに、、




椎名桔平さんの育ての親はいい方でした


桔平さんにいいます


結婚しなくていい

けれど、一緒に生きていく人はいた方がいいと思うの


相手から認めてもらい、相手を認めてあげることが生きていくには大事だと思うの



ゆっくりでいい

好きな人に自分を開いて、自分を委ねてみてあげてもいいんじゃない?

そういう自分を許してあげてもいいんじゃない?


椎名桔平さん、このドラマではずっと険しい顔


初めて穏やかな顔を見た、、



もう終盤です


とても感銘を受け、人生のバイブルにもなるので、原作本をしっかり読み、ドラマと比較したいと今探しましたが、

片付けの際もう読むことはないと処分していました、、

序盤を読んだ時は少し読みにくかった印象がありくじけてしまったのだと思います。

けれど、必ず手に入れ読みたいと思ってます